アルゼンチン生まれの防弾性・耐候性を備えたタイニーハウスが人気

• アルゼンチンを拠点とするヒューガは、モジュール式のコンクリート製タイニーハウスを開発した。
• 価格はおよそ13万ドルから13万5000ドルで、耐候性や防弾性を備えた住居となっている。
• 同社はアメリカでの注目度が高く、今年の夏までに最初のユニットをアメリカの顧客に向けて納品する予定だ。

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再生プラスチックを使った3Dプリントのタイニーハウス

アルゼンチンを拠点とするヒューガ（Hüga）は、耐候性や防弾性を備えた鉄筋コンクリート製のモジュール式タイニーハウスを開発し、多くのアメリカ人の関心を集めている

そして早ければ2023年中に、アメリカでの建設が始まる見込みだ

Insiderはヒューガとその親会社グランディオ（Grandio）の建築家であるホセ・マーティン（José Martin）へのインタビューを2021年に行っている。ちょうどタイニーハウスが売れ始めた頃だった

当時は他のタイニーホームメーカーと同様、発表されたばかりのモデルに対する関心が高まり始めていた

Source: Insider

だがヒューガは単にコンクリートのタイニーハウスを開発しただけにとどまらなかった

モジュール式建設のすべての工程をデジタル化し、クラウドを通してモニターできる技術を開発した。この技術は多くの賞を獲得している

Source: Hüga, National Association of Home Builders

この技術によってヒューガの建設効率は向上し、オフィスや店舗、そして特に重視している住宅などの製品をより迅速に製造できるようになった

現在、タイニーハウス、ADU（狭小付帯住宅）、店舗などの製品ラインアップを揃えている

だが、最も要望の多いユニットは、やはり45平方メートルの｢ヒューガ・ホーム（Hüga Home）｣だ

自社が有する技術を駆使すると、1カ月で少なくとも200棟のヒューガ・ホームを建設できると、マーティンはInsiderへのメールに記している

また、このコンクリート製のユニットは基礎が不要で移動可能であることから、現場に運んだら1日で設置することができる

マーティンによると、この移動式タイニーホームに対してアメリカから｢数百件｣の購入問い合わせがきており、その多くがフロリダ在住者からだという

このうち40人以上が、すでに前金の支払いを希望しており、納品リストの先頭に並んでいる

最初のユニットは、2023年の7月か8月には納品されるという

誰もが居住用としてタイニーハウスを購入しようとしているわけではない。中にはエアビーアンドビー（Airbnb）などを通したレンタル用として複数のユニットを希望する顧客もいる

2021年時点で、エアビーを上回る人気となっていた｢ユニークステイ｣の流行に乗って、ヒューガのタイニーハウスをホテルとして利用したいという観光関連企業からの問い合わせもあったと、マーティンは指摘していた

ヒューガによると、同社のタイニーハウスは他の多くのホテルや住宅よりも耐久性に優れているという

鉄筋コンクリート製で積雪や地震、ハリケーンへの耐久性が高く、銃弾も通さないのだ

Source: Hüga Technology

45平方メートルの住戸には、ベッドルーム、バスルーム…

…リビング・ダイニング、そして小さなマットレスを置くのに十分な広さの中2階がある

狭い空間を明るくするために多くの窓が設置され、自然光が降り注ぐ

広くはないものの、生活に必要なスペースを犠牲にしているわけではない

キッチンには、オーブンや電子レンジなどの家電を置くことができ…

…バスルームには、一般的なシャワー、洗面台、トイレが備わっている

キッチンとリビングは、4人掛けのダイニングテーブル、ソファ、コーヒーテーブルを置いてもゆとりがある

タイニーハウスでは、収納にも工夫が必要だ

この住宅には、中二階への階段に収納ユニットが隠されている

さらにセキュリティにも独自の工夫が施され、折り畳み式の金属製バリアが、入口のガラスドアの上に設置されている

この住宅が発表されたときの価格は7万5000ドル（約1000万円）だった

しかし、COVID-19のパンデミック、インフレ、労働力不足の問題などを受けて、13万ドル（約1750万円）から13万5000ドル（約1800万円）程度になる見込みだ

この価格には、ビルトインのキッチンキャビネットといった設備費も含まれている

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