「人間用猫カリカリ」のパッケージ。
撮影:杉本健太郎
今や日本人の飼っているペットナンバーワンの猫。2021年の「一般社団法人 ペットフード協会」による調査でも犬(710万6000頭)を抑えて、1位(894万6000頭)を記録している。
関西大学の宮本勝浩名誉教授によると、猫に関する経済効果は総額2兆824億円(2020年)とされ、猫が生み出す経済効果「ネコノミクス」は一大市場といえる。そんな猫の餌の定番といえば「カリカリ」。
実はファミリーマートで、人間用のカリカリが2月7日から先行発売されているのをご存じだろうか。
人間用猫カリカリの「味」
「カンロ 人間用猫カリカリ」は172円(税込)で9粒入り。パッケージには“甘じょっぱさがくせになるおさかなキャラメリゼ味”のクランチキャンディだと表記されている。つまり、「猫のカリカリをイメージした別物の商品」ということになる。どんな味なのか?
かつお削り節粉末や魚介エキスが入っている。
撮影:杉本健太郎
購入して実食してみると、まず口に入れた瞬間、魚介の風味がする。「鰹節フレイバーの塩キャラメル」といった感じで、鰹節の風味としょっぱさとキャラメルの甘さが混じったような不思議な味だ。噛み砕くと、より塩味が濃くなる。
中身は個包装になっている。
撮影:杉本健太郎
見た目は普通のキャンディだ。
撮影:杉本健太郎
製造元のカンロになぜ「人間用猫カリカリ」を企画したのか尋ねたところ、
「2月22日の『猫の日』が話題になっていることを受けて、猫好きの方に猫の気持ちを味わっていただきたい、という思いで開発しました」
との回答が返ってきた。また、反響や売れ行きについても、
「売れ行きは目標を上回る形で、皆さまをはじめ、話題にしていただいた結果かと思います。
商品に関しては、『猫の気持ちになれて良かった』や『思ったより本格的に魚の味がして驚いた』というお声もいただきました」
と、一定の手応えはあったようだ。
なお製造元のカンロは、商品開発の今後について次のようにコメントしている。
「今後は、やはりお菓子として美味しく食べていただくことを第一に、驚きや楽しさを感じていただけるような商品を開発していきたいと思います」