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ランチ、マッサージ、旅行など…大手テック企業の社員が享受してきた豪華な福利厚生


メタCEOのマーク・ザッカーバーグ(左)とグーグルCEOのサンダー・ピチャイ(右)。

メタのマーク・ザッカーバーグCEO(左)とグーグルのサンダー・ピチャイCEO(右)。

Justin Sullivan via Getty Images/Tobias Hase/picture alliance via Getty Images

  • レイオフが業界を襲う以前は、大手テック企業は社員に手厚い特典を提供していた。
  • コスト削減のため、一部の企業は社員の特典の規模を縮小している。
  • テック企業の社員が享受してきた最高の特典をいくつか紹介しよう。

大手テック大手は高額な給与だけでなく、ぜいたくな社員特典で知られていたが、現在一部のテック企業ではその規模を縮小している。

グーグル(Google)やメタ(Meta)のような大手のテック企業は、社員特典の縮小出張の制限によってコストの削減を試みている。同時にこれらの企業は何千人もの従業員を解雇している。

豪華なランチから至れり尽くせりの特典まで、テック企業の社員たちが何年もの間に享受してきた最もぜいたくな社員特典を8つ紹介しよう。


1. グーグルは社員のスキー旅行の費用を負担

グーグルはかつてバーモント州へのスキー旅行手当を社員に与えていたとInsiderは報じている。

同社に8年間勤め、最近レイオフされたエンジニアのザック・ボウリング(Zac Bowling)によると、数年前のグーグルには、チーム単位の「お楽しみのための予算」があったという。この予算は、チーム・ビルディング活動、アルコール、オフィス用の冷蔵庫などに充てることが許されていたという。

ボウリングは2023年1月のInsiderのインタビューで「このお楽しみのための予算をスキー旅行に充てたことがあった」と話している。

「会社はもうそれを許可していない」と彼は話す。

「このような特典は確実にグーグルの専売特許ではなくなっていて、面白くなくなっている」

2023年1月、グーグルCEOのサンダー・ピチャイ(Sundar Pichai)は約1万2000人の従業員のレイオフを発表している

2. ツイッターのぜいたくな無料ランチ

イーロン・マスク(Elon Musk)によるツイッター(Twitter)の買収は、その大幅なコスト削減で悪名高いものとなっている。2022年10月に440億ドル(約6兆4000億円)の買収を完了した後、マスクは数千人のスタッフを削減し、同社の資産を売却し、残っている社員の福利厚生も大幅に切り詰めている

マスクの初期のツイッター統治下で削減された社員特典のひとつは食事の無料提供だ。マスクは、オフィスに「ほとんど誰もいない」ため、1食あたり400ドル(約5万4460円)のコストがかかっていると主張している

2022年11月にツイッターの社員に送信され、Insiderが確認したメールによると、ツイッターの無料の食事は、「一部有料」に移行しているという。同月、社内のカフェテリアには2種類のマカロニ・アンド・チーズとサラダバーが提供されたが、以前あったエビのグリルなどのメニューがなくなっているとツイッターの社員はニューヨーク・タイムズに語っている。

3.グーグルの社員は職場でマッサージをしてもらえた

グーグルは、同社のキャンパス内にジムを設置したり、マッサージ師を常駐させていることで知られている。しかし最近のレイオフ後、これらの特典を受けられなくなった社員がいるかもしれない。

裁判所に提出された書類によると、グーグル本社のあるカリフォルニア州マウンテンビューのオフィスから27人のマッサージセラピストが解雇され、他にもロサンゼルス・キャンパスから2人、サンブルーノとアーバインでも各1人のマッサージセラピスト解雇されたという。

4. アップルは有名アーティストのライブを開催

アップル(Apple)は社員を定期的にパーティ、時には「ビアバッシュ(ビールを飲んだり軽食を食べたりしながらワイワイ楽しくやるイベント)」と呼ばれるパーティでもてなすこともあった。アップルは、最近の大規模なレイオフを回避している唯一の大手テック企業だ。

社員はビアバッシュで、無料のビールや食事、また時折マルーン5(Maroon 5)デミ・ロヴァート(Demi Lovato)グウェン・ステファニー(Gwen Stefani)といった有名アーティストのプライベートコンサートでもてなされたと報じられている

5.グーグルは亡くなった社員の配偶者に経済的支援を提供

グーグルは、社員が在籍時に亡くなった場合、その家族を経済的に支援すると2016年フォーブス(Forbes)は報じている

グラスドア(Glassdoor)に掲載されたレポートによると、グーグルは亡くなった社員の配偶者に10年間給与の半分を支払い続けるとし、さらに子ども1人につき毎月1000ドルを追加で支払うとしている。

6. エアビーアンドビ―は社員に無料宿泊を支給

エアビーアンドビー(Airbnb)は、各社員に毎年2000ドル(約27万円)のトラベルクレジットを支給している。

この特典は四半期ごとに支給され、世界のどこにいてもエアビーアンドビ―のプラットフォームで宿泊予約ができる。またエアビーアンドビ―の社員はどこからでも仕事ができると2022年に同社は発表している。

7. メタはヘルスケアを提供

メタ(Meta)はカリフォルニアの本社に歯科とヘルスケアを設置した。2022年11月に従業員の13%を解雇した同社は、クロスオーバー・ヘルス(Crossover Health)と提携し、本社のあるメンローパークにウェルネスセンターを設置した。

メタの福利厚生のページには、この特典は「社員専用」と記載されている。メタはアップルと同様、社員の卵子の凍結費用の一部も負担している。

しかしながら、2022年12月、メタはメンタルヘルスのケアにかかる費用やワークライフバランスのニーズをカバーする福利厚生「Life@」を削減すると述べたとInsiderは報じている。同社は配車サービスのリフト(Lyft)の補助金も廃止したため、社員はリフトを無料で利用できなくなっている。

8. アサナは家具やパソコンなどの購入に1万ドル支給

ソフトウェア企業アサナ(Asana)の社員は、おしゃれなオフィスデスクや最新のデスクトップパソコン、あるいは快適な椅子などにお金をかけられるとABCニュース(ABC News)ウォールストリート・ジャーナル(The Wall Street Journal)で報じられている。これは同社がワークスペースで使う家具に1万ドルの手当を支給しているからだ。

またフォーブスの記事によると、同社では、1日2回、オーガニックな家庭料理を社員に提供しているという。

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