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ローソンに「増量後追い」されたファミマ。再増量は「未定も、またやりたい」…新商品発表で語る

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ファミリーマート代表取締役社長の細見研介氏。キャンペーンに起用された吉田鋼太郎氏と八木莉可子氏。エグゼクティブ・ディレクター CMO兼マーケティング本部長の足立光氏。

ファミリーマート

ファミリーマートがコッペパンをリニューアルし、ボリューム感のある柔らかな生地の「生コッペパン(たまご)」138円(税込)と、くちどけのよい生地の「生コッペパン(あん&バター入りホイップ)」138円(税込)として、2月28日から全国のファミリーマート約1万6500店で発売する。

今回、コッペパンを新発売したのは、「世代を超えた人々の会話のきっかけを作り、社会課題である世代間の断絶を解決したい」(足立光 マーケティング本部長)という狙いがある、という。

どういう意味なのか。

コッペパンで「世代間の断絶を解消する」

マーケティング本部長の足立光氏は「社名に『ファミリー』を掲げているファミリーマートとしては、この世代や家族の断絶を解決したいと考えており、ここ数年、特にパンのカテゴリーにおいて、この考え方を持ってアプローチしてまいりました。」と説明。

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ファミリーマートのエグゼクティブ・ディレクター CMO兼マーケティング本部長の足立光氏。

ファミリーマート

「コッペパンという共通の話題が、断絶した世代間のコミュニケーションを繋ぐ懸け橋になるのではないか」
「本商品の発売をもって、世代を超えた人々の会話のきっかけを作り、社会課題である世代間の断絶を解決する一助になることを願っています」

とし、10代~60代まで幅広く受け入れられる商品にしたと話す。

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「生コッペパン(たまご)」。生地にこだわったという。「たまご」と「あん&バタ入りーホイップ」では異なる生地を使用している。価格は138円(税込)。

ファミリーマート

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「生コッペパン(あん&バター入りホイップ)」。こちらも価格は138円(税込)。

ファミリーマート

ローソンに後追いされた「増量施策」

ファミリーマートは2022年8月にお値段据え置きで増量キャンペーンを展開したが、増量によって「売り上げが40%アップした」(足立氏)。

その後、競合のローソンも1月30日に増量施策を発表して「後追い」した。店頭を見る限り、ローソンの施策も好調なようで、店舗によっては相次ぐ売り切れを背景に入荷時間を知らせるポップを置くなどでアピールしている。

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都内のあるローソンに置かれたポップ。入荷時間などをしらせている。

Business Insider Japan

競合の好反響を受けて、新たにファミリーマートが増量企画に踏み切ることはあるのだろうか。

足立氏はBusiness Insider Japanの取材に対し、「今後増量するかどうかは今のところ未定」としたうえで、「昨年のキャンペーンは大成功だったので、またやりたいと僕は思っています」と回答した。

ただし、足立氏は「増量」がファミリーマートの特徴だとは思っておらず、「そもそも化粧品業界で行っていることをコンビニ業界に持ち込んだだけ」だとも言う。

「年に1回増量するというのは他の業界では普通のことなのに、コンビニではやっていなかったので、それを取り入れただけ」(足立氏)だという見方だ。

その上で、あくまで「ちょっとお得」がファミリーマートのカラーだとした。

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