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米財務省はデジタルドルを準備中…世界の金融にどのような影響をもたらすのか

デジタル通貨イメージ

Tim Robberts/Getty

  • アメリカ財務省は、中央銀行デジタル通貨の導入を検討中だと述べた。
  • 「我々はCBDCの技術開発に取り組んでいる。CBDCが国益にかなうと判断された際に、迅速に進めることができるようにするためだ」
  • だが、専門家によると、CBDCの普及は世界中でアメリカドルの役割に影響を及ぼす可能性があるという。

アメリカの議員は中央銀行デジタル通貨(CBDC)を導入するかどうかを決めかねているが、アメリカ財務省(USDT)は、実現に向けての強い意思を示した。

財務省の国内金融担当財務次官、ネリー・リァン(Nellie Liang)は2023年3月1日、政策立案者からのゴーサインが出次第、プロジェクトを遂行できるように、CBDCの技術開発を進めていると述べた。

リァンによると、デジタル米ドルは法定通貨であり、ユーザーは紙幣や準備金などの中央銀行の他の資産と1対1で交換できるという。加えてCBDCは、暗号資産(仮想通貨)やステーブルコインと同様に、瞬時に決済・清算することができる。

大西洋評議会(Atlantic Council)の、デジタル通貨アソシエイト・ディレクター、アナンヤ・クマール(Ananya Kumar)はInsiderに対し、デジタルドルを追求する動機には、より包括的な金融システムの促進、銀行口座のない人でも利用できる手軽さや取引コストの低減などがあると述べた。だが、リスクもある。

「技術は世界中で進化しており、今は114カ国が時には互いに協力しながら独自のCBDCを模索している状態で、大きく分裂する可能性もあり、米ドルの国際準備通貨としての役割に影響を及ぼす可能性もある」とクマールは述べた。

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