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Slack売却はすでに構想外か。セールスフォース「意欲的すぎる」2023年統合製品プランが社外流出

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セールスフォース(Salesforce)の2023会計年度事業計画草案から、巨額買収したスラック(Slack)やタブロー(Tabreau)などの処遇が見えてきた。

REUTERS/Dado Ruvic/Illustration

セールスフォース(Salesforce)が会計年度ごとに作成している事業計画草案が流出。

相次ぐ大型買収に批判的な声が株主から高まる中、傘下のスラック(Slack)やタブロー(Tableau)、ミュールソフト(MuleSoft)を、セールスクラウド(Sales Cloud)などから成る主力製品群により深く統合する社内議論が進んでいる模様だ。

Insiderが独自ルートで確認した事業計画草案によれば、セールスフォースは上記3社の買収に数百億ドルという巨額資金を投入しながら、それらがいまだ密接に絡み合った企業戦略として統合されていないことを認めている。

この社内向け文書は「ビジョン(Vision)」「価値(Values)」「方法(Methods)」「障害(Obstacles)」「測定(Measurements)」の頭文字を取って「V2MOM」と呼ばれ、毎年2月からの会計年度開始に際して戦略計画として社内全体に共有されるもの。

2023会計年度の製品計画について、同文書は「優先事項とその実施の順序が部門ごとにバラバラ」で、「M&A(合併・買収)後の統合プロセスに遅延が発生している」ために、中核をなす顧客関係管理(CRM)製品の「増強」につながっていないどころか、買収を通じて手に入れた全てのテクノロジーを統合したアプリケーション群をいまだに展開できずにいると現状を分析する。

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