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ネオワイズ彗星よりも明るい彗星、約8万年ぶりに地球に接近中

2020年に地球に接近したネオワイズ彗星(C/2020 F3)。新たに検出された彗星(C/2023 A3)はさらに明るくなると予測されている。

2020年に地球に接近したネオワイズ彗星(C/2020 F3)。新たに発見された彗星(C/2023 A3)はさらに明るくなると予測されている。

Alexander Ryumin/TASS via Getty Images

  • 天文学者は、地球に向かっている新たな彗星を発見した。
  • この彗星は、夜空の星々よりも明るくなる可能性が高い。
  • この彗星は約8万年前にも地球に接近したことがあるという。

天文学者によると、最近発見された彗星は、地球に接近する際に、夜空のどの星よりも明るく輝くと予測されている。

この彗星は「C/2023 A3」と名付けられ、時速29万kmで地球に向かって疾走しているとspace.comが伝えている。

小惑星センターのデータによると、この彗星は約8万年前にも地球に接近したことがあり、今回順調にいけば2024年10月頃から肉眼で見えるようになりそうだ。

この彗星は、夜空の星々以上に明るく、2023年2月に地球のそばを通過したZTF彗星(C/2022 E3)よりもずっと明るい可能性がある。

金星並みの明るさ

space.comによると、C/2023 A3は、見かけの等級が-0.7から-5(等級が低いほど明るい)に達すると予測されている。これは、金星とほぼ同じ明るさになる可能性があることを意味している。

これに対して、先月観測されたZTF彗星(通称グリーン彗)の等級は約4.6等級だった。

国立天文台三鷹キャンパスで2023年1月31日に撮影されたZTF彗星(C/2022 E3)。

国立天文台三鷹キャンパスで2023年1月31日に撮影されたZTF彗星(C/2022 E3)。

National Astronomical Observatory of Japan

つまりC/2023 A3は、少なくともZTFの約100倍、2020年に地球のそばを通過したネオワイズ彗星(C/2020 F3)の6倍の明るさを持つ可能性があると、ウクライナの天文雑誌「The Universe. Space. Tech.」が伝えている。

しかし、これはあくまでも予測であり、地球に接近するまでに彗星にさまざまなことが起こる可能性がある。

まずは太陽から生き延びなければならない。ガス、氷、塵(ちり)でできたこの彗星は今、太陽に向かっており、その猛烈な熱で大きな影響を受けるかもしれない。2024年9月28日の近日点(太陽に最も接近する日)が正念場となる。

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