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FRB、再び利上げを加速か…パウエル議長が米議会でタカ派的発言「インフレ克服は長い道のり」

パウエル議長

FRBのバウエル議長は3月7日、上院銀行委員会で証言を行った。

AP Photo/Andrew Harnik

  • アメリカ連邦準備制度理事会が3月に利上げペースを再加速するとの観測が高まった。
  • FF金利先物の価格では、0.5ポイント上昇の確率は月曜日の31.4%から61.6%に上昇した。
  • パウエル議長は、インフレ率を2%に戻すことは 「困難な可能性が高い」 と上院銀行委員会で述べた。

アメリカ連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長がインフレ目標の達成には「長い道のり」があると述べたことから、FRBが利上げを再加速するとの観測が高まり、株式やその他の金融資産が下落した。

CMEのフェデラル・ファンド(FF)先物価格を追跡するツール「FedWatch」によると、FRBが2023年3月22日に基準金利を0.5%引き上げる確率は61.6%だ。これは前日の31.4%から上昇した。

これは、前回の会合で0.25%、その前は0.5%の利上げを行った連邦公開市場委員会(FOMC)が今回は利上げを強化するとの見方が投資家の間で強まっていることを示唆している。それ以前は、4回連続で0.75%の利上げを行っていた。

パウエル議長は、2日間にわたる上院銀行委員会での証言の第1回目に「ここ数カ月、インフレ率は緩やかになってきているが、インフレ率を2%に戻すプロセスは長い道のりであり、紆余曲折がある可能性が高い」と述べた。

「最新の経済データは予想を上回る強さで、最終的な金利水準が従来の予想よりも高くなる可能性があることを示唆している」

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