3Dプリンターで施工される客室の完成予想図。
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- アイコンは、テキサス州マーファを拠点とするグランピング場、エル・コスミコと提携し、豪華なキャンプユニットを3Dプリンターで施工する。
- この施設には、3Dプリントされたスパ、プール、共用施設、住宅も設置される予定だ。
- アイコンのジェイソン・バラードCEOは、これらのデザインは3Dプリンターがなければ「ほぼ不可能」だと述べている。
テキサスに行くと、3Dプリントされた建造物に泊まれるかもしれない
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テキサス州マーファを拠点とするエル・コスミコ(El Cosmico)は、ユルト(遊牧民のテント式住居)、トレーラー、タイニーハウスといったユニークな宿泊施設を備えたグランピング(「グラマラス」と「キャンピング」を掛け合わせた造語)場を運営している
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エル・コスミコは2024年に新たな宿泊施設を取り入れ、グランピング業界を揺るがすだろう。3Dプリントされた75から100棟のタイニーハウスが加わるのだ。旅行者はそこで休暇を過ごせるようになる
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これらの宿泊施設は、施設内のプール、スパ、共用施設、近隣の住宅とともに、3Dプリント建設のスタートアップであるアイコン(Icon)によって建設される
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生まれて間もないが急速に成長している3Dプリント業界で、テキサス州オースティンを拠点とするアイコンの存在はすでに大きな話題となっている
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2022年初頭、アイコンはテキサス州オースティンで186平方メートルの高級プリント住宅を発表した
Brittany Chang/Insider
Source: Insider
現在、住宅建設大手のレナー(Lennar)や建築会社のビャルケ・インゲルス・グループ(Bjarke Ingels Group:BIG)とともに、100棟の3Dプリント住宅が並ぶコミュニティを建設中だ
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Source: Insider
そして2024年初頭には、エル・コスミコのグランピング場の拡張に向けて、BIGのデザイン協力を得ながら3Dプリントによる建設を開始する
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エル・コスミコの現在のグランピング施設は、8.5ヘクタールの土地に広がっている
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アイコンがタイニーハウスとその他の施設を建設する場所は、拡張部分にあたる26ヘクタールの土地であり、既存施設もそこに移され…
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…これまでの8.5ヘクタールの土地には、面積が最大204平方メートルの手頃な価格の住宅が30から50棟、新たに建設されると、アイコンのCEO兼共同設立者であるジェイソン・バラード(Jason Ballard)はInsiderに語っている
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小型のグランピング施設の壁の印刷には4日から8日、大型の住宅であれば2週間程度とみられ、3Dプリントによって建設にかかる時間が劇的に短縮できる
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3Dプリントされた住宅や宿泊施設は、従来の建物とはまったく違う
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勾配やアーチ、ドーム、吹き抜けなど、独特のオーガニックなデザインがプリントされている
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バラードによると、3Dプリンターなしでこのような曲線構造を作ることは「10倍の予算がない限り、ほぼ不可能」だという
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「3Dプリンターによってまったく新しい(デザインの)実現が可能になると考えている」とバラードは言う。「このプロジェクトはその好例になるだろう」
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プールやスパの他、さまざまな共用施設を建設するこのプロジェクトは、アイコンにとって初めての試みとなる。共用施設には、シャワーハウス、レストラン、イベントスペースなども含まれている
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このプロジェクトのために、アイコンは同社が開発した建築用3Dプリンター「バルカン(Vulcan)」を5台導入する予定だ
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これらのプリンターでは、アイコン独自の高強度コンクリート「ラバクリート」を用いる
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完成した施設が見られるのは、まだ1年以上先のことだ
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しかし、その様子を垣間見ることができる機会がある。テキサス州オースティンで2023年3月に開催されるサウス・バイ・サウスウエスト(SXSW)で、アイコンは「世界初のパフォーマンスパビリオン」だとする施設を発表するのだ。このパビリオンは、エル・コスミコで見られるような建造物に近いものになる予定だという
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グランピング施設の宿泊料金の詳細はまだ決まっていないが、エル・コスミコのブレーンであるリズ・ランバート(Liz Lambert)によると、これまで通り「幅広い予算」のゲストに対応するとしている
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「テキサス西部でも、美しい品格のある世界を手に入れることができる」とバラードは述べた
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宿泊予約は2023年の夏から始まる予定だ
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