ゴールドマン・サックスはシリコンバレー銀行を救おうとしたが、できなかった。何もかもが失敗だった

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40年間にわたってスタートアップエコシステムの支柱と評価されたシリコンバレーバンク(SVB)が破綻した。世界最強の投資銀行も救えなかった。

REUTERS/Dado Ruvic/Illustration

スタートアップ向け融資大手として知られる米シリコンバレーバンク(SVB)が3月10日、突然の破綻を迎えた。一連の動きの中で、おそらく地球上で実力ナンバーワンの巨大投資銀行が果たした役割はほとんど報道されていない。

SVBの金融持株会社SVBフィナンシャル・グループ(SVB Financial Group)は、同社が直面する困難な状況を乗り切るため、米金融大手ゴールドマン・サックス(Goldman Sachs)に泣きついた。

テック業界の顧客企業が順調だった良い時期は預金で潤ったが、まさにその企業が給与原資やベンダーへの支払いなど資金繰りのために現金を引き出し、預金流出が加速すると、格付け会社は格下げを示唆した。

間違いなく、ゴールドマン・サックスならSVBを救うことができたはずだった。かつてアメリカの産業界では「ゴールドマン・サックスと契約したからという理由でクビになることはない」と言われたものだ。

それでも、現実にSVBは経営破綻した。米銀の破綻としては史上2番目の規模(総資産2000億ドル強)となった。

ゴールドマン・サックスの失敗はレアケースであり、助言が不適切あるいは不十分だったのではとの疑問も上がっている。本当はそこで何が起きたのか。

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