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イギリスも政府の端末でTikTok禁止…機密データの安全性に懸念

ティックトックは「プロジェクト・クローバー」の活動を通して、政策担当者にデータの安全性を訴えている。

ティックトックは「プロジェクト・クローバー」の活動を通して、政策担当者にデータの安全性を訴えている。

Rafael Henrique/SOPA Images/LightRocket via Getty Images

  • ブルームバーグによると、イギリスはアメリカ、カナダ、EUに続き、政府の公用端末でティックトックを禁止することになるようだ。
  • ティックトック幹部は、イギリスの政策アドバイザーにデータが安全であることを納得させようと懸命になっている。
  • 中国資本のこのアプリは、ユーザーデータを保護するために、ヨーロッパにさらに2つのデータセンターを開設する計画を発表している。

イギリスが政府公用端末でティックトック(TikTok)を禁止する地域に加わるようだと、関係者がブルームバーグに語っている。

この報道の前に、イギリスのセキュリティチームがティックトックをレビューしたところ、機密データの安全性に懸念が生じたため禁止を推奨したとThe Timesが報じていた。

一方、欧州連合(EU)の行政機関である欧州委員会は2023年2月、職員に対し、3月15日までにスマートフォンから同アプリを削除するよう指示したとガーディアンが伝えている。

アメリカとカナダでは、すでに、中国が所有するこのアプリによって収集された政府職員の機密情報が、中国政府や諜報機関に渡る可能性があるという懸念から、公用端末での使用が禁止されている。EUやイギリスの動きはこれに続くものだ。

イギリスでの禁止措置は、ティックトックがユーザーのデータが安全であることをヨーロッパの政策担当者に納得させようという「プロジェクト・クローバー」を実施している中で行われた。

このプロジェクトの一環として、ティックトックの幹部は3月6日にイギリスの政策アドバイザーと会談した。イギリス側の出席者の中には、透明性を高める努力は評価しつつも、同社が中国政府からの命令を拒否できるかどうかについては依然として懐疑的だとウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)に語る人もいた。

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