あまり話題にならないが、自動車業界が身構えるべきテスラの本当のすごさは「売り方」にある

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REUTERS/Stephen Lam

今週も、早稲田大学ビジネススクールの入山章栄先生が経営理論を思考の軸にしてイシューを語ります。参考にするのは先生の著書『世界標準の経営理論』。ただし、本連載はこの本がなくても平易に読み通せます。

中国のEVメーカーが日本で販売を始めても、日本の自動車産業にはさざ波も立たないと予想していた入山先生。しかしテスラについては面白い可能性があると言います。テスラというと製品の性能にばかり目が行きがちですが、「テスラの本質はそこだけではない」と先生は指摘します。

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なぜテスラには可能性があるのか

こんにちは、入山章栄です。

前回は、中国の電気自動車(EV)メーカー最大手であるBYDが日本に上陸したというニュースを取り上げました。


BIJ編集部・常盤

BIJ編集部・常盤

BYDが日本に進出しても、自動車は民族系メーカーがどの国も強いし、BYDは肝心の販売網が築けているわけではないので日本の自動車産業の勢力図がすぐに変わることはないだろう、というお話でしたね。


はい。BYDが日本にどうやって進出するのかは分かりませんが、その理由で日本市場をとるのは簡単ではないでしょう。

でもその一方で、今すぐには難しいと思いますが、同じEVをつくっているテスラには面白い可能性があると僕は考えています。

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