また平屋建ての住宅が1軒、海に崩落した。
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- アメリカのノースカロライナ州ロダンザで、海岸沿いの住宅がまた海に崩落した。
- ワシントン・ポストによると、この住宅を含め、ここ1年で4軒の住宅が海にさらわれた。
- 海岸線の保護活動を行っている非営利組織によると、ロダンザでは平均して年に約14フィート(約4.3メートル)海岸が侵食されているという。
アメリカのノースカロライナ州ロダンザで、海岸沿いの住宅がまた海に崩落したとCape Hatteras National Seashoreが3月13日に発表した。
現地にはがれきが大量に残っているという。当局は付近で活動する際は十分注意するよう呼びかけている。
「住宅と海岸のがれきの撤去について、この家の所有者と協力すべく話し合っている」とハッテラス岬の国立公園局の担当者はコメントしている。
イースト・ポイント通りにあるこの平屋建ての住宅は、この地域で過去1年間に崩落した4軒目の住宅だとワシントン・ポストは報じている。
Insiderの取材によると、1976年に建てられたこの住宅はペンシルベニア州にも家を持っているカップルが所有している。カップルはこの家を2007年に購入した。
現地当局は2022年5月にこの住宅への電力供給をやめ、安全上の危険があると評価していたとデア郡の企画官ノア・ギラム(Noah Gillam)氏はワシントン・ポストに語っている。
「わたしたちは周辺地域をパトロールしていますが、浄化槽の破損や構造的な損傷によって、他の建造物の認定を取り消す可能性が高いです」とギラム氏は話している。
この地域は近年、深刻な海岸浸食に悩まされてきた。地元メディアのIsland Free Pressによると、海岸沿いの住宅は2020年から海に崩落し始めたという。
2022年2月にはノースカロライナ州の海岸沿いの住宅が一部、大西洋に崩落し、大量のがれきが海岸から7マイル(約11キロメートル)以上にわたって広がった。
2022年5月にはロダンザにある家が海に落ち、強い波にたたきつけられて流される様子を捉えた動画がツイッターで出回った。
海岸線の保護活動を行っている非営利組織ノースカロライナ沿岸連盟(North Carolina Coastal Federation)によると、ロダンザでは平均して年に約14フィート(約4.3メートル)海岸が侵食されていて、中には20フィート(約6.1メートル)に及ぶ場所もあるという。
デア郡では2022年、サザン・ショアーズやキティ・ホークといった町の養浜プロジェクトに約7100万ドル(約94億4000万円)を投じているものの、現時点でロダンザではそうしたプロジェクトは計画されていない。