中国人民日報の最新AIニュースキャスター…今のところは想定問答のみ

中国のAIニュースキャスターのRen Xiaorong

Ren Xiaorongが先日、Weiboに登場した。これまでのところ、あらかじめ用意された質問と答えしか対応できない。

Screenshots/People's Daily

  • 中国共産党機関紙の人民日報は、週7日24時間稼働するデジタルニュースキャスターを紹介した。
  • AIを駆使したチャットボットは、「何千人ものニュースキャスター」のスキルを学習してきたという。
  • しかし、これまでのところ、あらかじめ用意した質問に宣伝的な応答でしか答えられない。

中国の最新デジタルニュースキャスターが発表された。AIのような存在で週7日24時間、ニュースを報道するという。

中国共産党機関紙の人民日報が中国版ツイッターのWeiboに投稿した動画で、若いバーチャル女性キャスターは、レン・シャオロン(Ren Xiaorong)だと自己紹介した。

黒のジャケットを着用し、肩の長さの髪を耳にかけているレンは、何千人ものニュースキャスターのスキルを活用しているという。

「365日24時間、あらゆるニュースを紹介します」とレンはロボット風の声で話している。

そして「あなたの意見は、その一つ一つが、私を改善させます」と、動画で付け加えた。

だが、これまでのところ、このバーチャルキャスターはChatGPTのライバルではない。レンの唯一の機能は、中国の「政治カンファレンスの2つのセッション」に関する質問に、あらかじめ用意された答えを返すことだけのようだ。

ユーザーはカンファレンスに関してあらかじめ用意された4つのうち1つを選択可能で、レンは中央政府のメッセージに沿って答えを話すのだ。

用意された質問を繰り返すことは可能だが、ユーザーが独自のメッセージを入力することはできない。

レンができることは限られるが、厳重に検閲されているプラットフォームであるWeiboで、人々はレンを温かく迎えた。

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