「三寒四温」とはよく言ったものだ。
あたたかくなってきたかと思えば、肌寒い日に逆戻りするような日々が続いている。
まだまだ暖房を利用する日も多く、乾燥が気になるのでリップクリームが手放せない。
保湿力抜群なのにベタつかない
ココウェル「<色なし>ココリップ(ココナッツ)」税込990円。ココナッツオイル、キャンデリラロウ、カルナウバロウ、カカオバターといった植物原料のみで作られている。
撮影:小野瀬わかな
最近デスクワークのお供にしているリップスティックがある。日本初のココナッツ専門店「ココウェル」が販売しているナチュラルコスメ「ココリップ」だ。
「ナチュラルコスメ」と聞くと使用感が気になるところだが、想像以上にしっとり感が続くので重宝している。主成分であるフィリピン産のバージンココナッツオイルは、保湿力に優れているらしい。
また、ココナッツオイルは分子が細かいそうで、肌馴染みもいい。保湿力の高いリップにありがちな「いつまでもベタついて飲み物が飲みづらい」といったストレスもなく、使いやすい。
優しいココナッツの香りに癒される
かわいいパッケージはデザイナー秋山祥子さんによるイラストだという。
撮影:小野瀬わかな
私が愛用しているのは色なしタイプのココナッツの香り。なお、香りのついていないプレーンタイプもある。
人工的な香料が苦手なのでプレーンタイプと迷ったのだが、香りの元はココナッツ精油(天然香料)と知りこちらを購入 。
人工的な香料と違い、派手に香らず、自然な感じが気に入っている。原稿に行き詰まったときに使うと、ちょっとした南国気分を味わえていい気分転換になる。
また、私が購入したココリップは色なしタイプなので、メイクをする人でもしない人でも誰でも使える。
リップスティックとして使える色付きタイプもあり、カラー展開は、ルビーレッドとローズピンクの2種類あるそう。
テクスチャーはやわらかめ
撮影:小野瀬わかな
ミツロウを使用していないリップクリームなので、テクスチャーはかなりやわらかめ。暖房の近くやポケットの中など、高温になる場所は避けて保管するのが良さそう。
肌に馴染んでするすると塗りやすいので、私はこのやわらかさが気に入っている。
アレルギーの関係でミツロウ不使用のリップを探している方も多いと聞くので、そういう方にもオススメだ。
フィリピンの農家を支援
「ココヤシの木があれば、家族が一生食べていける」と言われるほど利用価値の高い植物だそう
撮影:小野瀬わかな
「ココリップ」を製造・販売している企業「ココウェル」の代表取締役を務める水井裕さんは、フィリピンの貧困問題を根本から解決するべくココウェルを創業したそうだ。
取り扱っているECサイトのインタビューによると、大学時代にフィリピンへ留学した際に、「スモーキーマウンテン」と呼ばれるゴミ山で暮らす子ども達を目の当たりにし、深刻な貧困問題に衝撃を受けたという。
そして、その多くは地方の貧しい農村地帯から家族で移住してくるため、水井さんは農村部にもっと仕事を作る必要があると考え、ココナッツに注目した。
ココナッツの木は、木も葉も実も全て活用することができる利用価値の高い植物で、「生命の木」と呼ばれるほどだからだ。
そして水井さんは、多数のココナッツ農家と連携し、現地の提携工場の協力の元で出来上がったココナッツ商品を日本で販売するようになったという訳だ。
フィリピン農家の人々の安定した生活に貢献できるココウェルの商品。リップクリームの他にもココナッツを活かした商品を扱っているので、ぜひチェックしてみてほしい。