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デジタルノマドしながら「貯蓄」もできる7つの簡単な方法


Daniel Ross

著者のダニエル・ロス

Courtesy Daniel Ross

  • 本記事の著者ダニエル・ロス氏は、スペイン、クロアチア、ギリシャ、ポルトガル、ブラジルにて、デジタルノマドとして働いてきた。
  • デジタルノマドをしながら銀行口座を黒字にしていくには、なによりも行き先選びが大事だと、ロス氏は語る。
  • さらに、宿泊先の選び方や食事の摂り方など、デジタルノマドを「日常生活」にするための7つのコツとは?

この数年間、私は世界のあらゆる場所で、リモートワークを行う機会と方法を見つけてきた。何カ月も一人で旅をしてきたが、金銭的にはずっとうまくやりくりできた。

私はイギリス出身で、これまでにスペイン、クロアチア、ギリシャ、ポルトガル、ブラジルで働いたことがあり、まもなくこのリストに新たな都市を追加する予定だ。

少ない費用で生活するのはどの国でも難しかったが、その難しさは国によって違っていた。しかし、どこでデジタルノマドとして活動するにしても、特定の習慣や工夫を身につければ銀行口座の残高を黒字に保つことができる。

本記事ではその秘訣を7つにまとめて紹介しよう。

1. とにもかくにも場所が大事

コストをうまく管理するうえで最も大切なのは、どこへ行くかの決断だ。1カ月ほどパリのカフェを渡り歩くのはロマンいっぱいの夢のように聞こえるだろうが、フランスの首都は決して安く生活できる場所ではない。ほかの有名な観光地についても同じことが言える。だからパリの代わりにプラハを、バルセロナではなくてブラチスラバを、サントリーニ島よりもセトゥーバルを選ぼう。

2. 荷物は少なく

飛行機で預ける荷物を減らすだけで、場合によっては数百ドルを節約できる。特に数週間ごとに場所を転々とする場合、節約できる額はバカにならない。

信じられないかもしれないが、数週間から数カ月程度の旅行なら、機内持ち込み可能サイズのスーツケースだけで十分だ。そんなことは絶対に無理だと思うのなら、これまで何度旅に出たかを思い出して、「どうしてこんなにたくさんの荷物を持っていったのだろう?」と考えてみよう。そのうえで、私の話を聞いてもらいたい。

まず、絶対に欠かせないものだけを詰め込む。旅先の気候やそこでやりたい活動(場合によっては特殊な物品が必要になるかもしれない)について考えよう。次に、お気に入り衣服を数点だけ厳選する。宿泊先を賢く選べば、洗濯も安く・早く・手軽にできるはずだ。これが次のヒントにつながる……

3. 宿泊先を賢く選ぶ

外国でリモートワークをするときの滞在施設を探すときに参考にするために、私はコストを抑えるのに重要な項目のリストをつくっている。

まず、特定の都市の郊外などを探すのではなく、初めから1泊あたりの上限価格を決めて検索する。そうすることで、予算内で利用できる候補のみが残るので、無駄遣いしてしまう恐れがなくなる。

次に、冷蔵庫と調理器具の整っている施設に対象を絞る。電子レンジだけでは不十分だ。外食せずに済めば、かなりの食費を節約できる。この点についてはのちに詳しく説明する。ほかの家電で私が重視するのは、部屋もしくは宿泊施設に洗濯設備があるかどうかだ。この点は、私のアドバイスを聞いて荷物を極力減らした場合に、特に重要になる。

ずっと住むわけではないとは言え、あなたも仮の自宅には快適であってほしいと願うだろう。私の場合、エアコンがあるかどうかを重視する。暑すぎて眠れなかったり、仕事に集中できなかったりしては大変だ。宿泊施設によっては、エアコンの利用を制限している場合や、追加料金を課す場合もある。だから、予約前にしっかりと確認しておこう。

最後に、宿泊先に信頼できる公共交通機関がつながっているかを確認する。私もかつて、地図上ではあらゆるものが「近い」と思えたのに、実際には最寄りのスーパーまで1時間ほど歩かなければならない羽目に陥ったことがある。そんなミスは絶対に避けよう。

4. 値引き交渉をする

生活するうえでの私のモットーは「奥手の子供は何も得ない」だ。これはイングランド北部の方言にある格言で、言い換えれば「求めなければ手に入らない」ということ。

長期間滞在する予定で予約する場合、多くの場合で初めから少々の額が割引されている可能性は高い。それでもしかし、予約を完了する前にさらなる割引が可能かどうかを尋ねてみて損はない。

私の場合、インスタグラムで宿泊施設を宣伝すると申し出た場合に、割引を得られたケースが多かった。

5. 外食は1日に1回まで

せっかくのバケーションなのだから外食したい? その考え方は間違いだ。あなたはバケーションでそこにいるのではないのだから。あなたは遠く離れた地にいて、そこは自宅の部屋を仕事用に改装した場合よりもすてきな場所に違いない。それでも、そこがまるで自宅かのように普通に生活し、働くことになる。

それを可能にするには、毎週のように買い物する必要がある。買い物なんて退屈な雑用だと思うだろうが、外国のスーパーマーケットでの買い物は地元のそれよりもはるかに楽しいのも事実だ。

私の場合、基本的に朝食は滞在先で自炊する。昼食はその日の予定による。たとえば、今日はビーチで仕事をしようと思った日は、ランチをつくってスナックといっしょに持っていく。今日はずっと「家」にいると決めた日は、健康なランチを自分でつくる。ただし、調理時間を節約するために、数日分をまとめてつくることが多い。

そうして時間が余れば、夕食に出かけて現地の名物料理を堪能しよう。

6. 現地の人たちが行く場所で食べる

赤字にならずに外食するのは可能だ。観光客相手にぼったくりをするレストランを見極めるのは必ずしも容易ではないが、私は有名ではなくても、現地の人がこぞって食事をするレストランを見つけるのが上手になった。現地の人が訪れるということは、料理がおいしいだけでなく、価格も手ごろだということだ。

私は真っ先に宿泊施設のオーナーにお勧めを尋ねることにしている。次に実際に街に出て地元民で賑わうバーやレストランを見つけては、Googleマップの「行ってみたい場所」リストに追加する。

召し上がれ!

7. 外国為替手数料のかからないカードを使う

この点は重要だ。取引銀行やクレジットカード発行会社が外国での支払いや出金に料金を課している場合、外国での支出は余分に高くつく。

米国ではカードや非接触型の支払い方法を利用するのが一般的になったのに比べて、世界の多くの土地ではいまだに現金がものをいう。したがって、自分の使っているカードでどれだけの現金を引き出せるか、その際の料金はいくらかを、出発前に確かめておくのがいいだろう。

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