サム・アルトマンは、AIテクノロジーを規制することは「重要」だと考えている。
Lucy Nicholson/Reuters
- サム・アルトマンは、OpenAIのChatGPTを開発したことを「少し怖い」と思っていると認めた。
- OpenAIのCEOであるアルトマンはABCニュースに対し、もし自分がそのことを心配していないと言った時は、「私を信用しない」方が良いと語った。
- 人工知能は多くの仕事を奪うだろうが、「もっと良い」仕事につながる可能性があるとも述べた。
OpenAIのCEOが、ChatGPTを開発したことを「少し怖い」と思っていることを認め、多くの仕事を「消してしまう」可能性があると警告した。サム・アルトマン(Sam Altman)は2023年3月16日、ABCニュースのインタビューで、同社が人工知能(AI)の可能性を「少し怖れている」ことを「人々は喜ぶべきだ」と述べた。
「もし私が、怖いと思っていないと言ったら、私を信用しないか、私がこの仕事をしていることを非常に不幸だと思うべきだろう」とアルトマンは述べた。
また、AIは多くの仕事に取って代わる可能性があるが、「もっと良い仕事」につながる可能性もある、と述べた。
「AIを開発する理由がそもそも、我々の生活にインパクトを与え、我々の生活を良くするためだったという観点から言うと、人類がこれまで開発してきた中で、最も偉大なテクノロジーになるだろう」
37歳のアルトマンはABCに対し、政府関係者と「定期的に連絡を取っている」と語り、規制当局と社会も、ChatGPTの展開に関わるべきだと述べた。フィードバックすることで、普及によるマイナスの影響に歯止めをかけることができる。
アルトマンは2月、一連のツイートで、世界は「潜在的な脅威であるAIからそう遠くはない」かもしれないと警告した。ツイートでは、AIを規制することへの支持を表明し、ルールは「重要」であり、社会には「とても重要なこと」に適応するための時間が必要だと述べた。
OpenAIは最近、ChatGPTの最新言語モデル、GPT-4を発表した。アルトマンはこれを、以前のバージョンに比べて「偏りが少なく」「より創造的」と表現した。こちらは、サブスクリプション版の「ChatGPT Plus」購入ユーザーだけが利用できる。
最新バージョンでは、プロンプトによる画像処理が可能で、他のバージョンよりも正確であると言われており、長めの会話もすることができる。
アルトマンは3月14日、GPT-4はアメリカの司法試験に合格することができ、「複数のAP(Advanced Placement)テストで5」をとる力がある、と述べた。すでに教師らが使用し、授業のプランや問題を作るのに役立っているという。
Insiderは通常の勤務時間外にコメントを求めたが、OpenAIからの回答はなかった。