アップルのティム・クックCEO。ニューヨークのアップルストアで。
Kevin Mazur/Getty Images
- 特許の出願内容を見ると、折りたたみ式のiPhoneは落下した時に画面を保護するために自動で閉じるようだ。
- センサーが、画面の損傷を防ぐことを目的としたメカニズムのトリガーになる。
- アップルは、折りたたみ式iPhoneの生産計画については何も言っていない。
アップル(Apple)は、2016年に初めて報じられた折りたたみ式のiPhoneにまだ取り組んでいるのかもしれない。
Insiderが確認した2023年3月16日付の特許出願内容によると、アップルが、デバイスを落下させた場合にスクリーンに深刻なダメージを与えるのを防ぐ方法を模索していることがわかる。
この「Self-retracting display device and techniques for protecting screen using drop detection」は、デバイスが落下検知器、つまり「加速度計」を含むことを示唆している。検知の結果、「折りたたみ式ディスプレイを自動的に閉じる」ための機構が作動する。
しかし、デバイスが表面や地面に落ちる場合、完全に閉じるほどの時間がない可能性がある。
特許出願では「ディスプレイを180度未満の角度に折りたたむだけでも、ディスプレイ自体ではなくモバイルデバイスのエッジがぶつかる可能性があるため、ある程度の保護が可能だ」と述べている。
アップルの出願内容の画像。
US Patent and Trademark Office
アップルの折りたたみ式iPhoneについて、私たちは何を知っているのでしょうか?
折りたたみ式iPhoneに関する憶測は、アップルからの情報がないまま、数年間ネット上で流れていました。
アップルは、このデバイスの外観を示すさまざまな特許を申請している。あるデザインでは、携帯電話の上部付近に突起があり、ユーザーは携帯電話を広げることなく、カメラなどの部品にアクセスできるようになっていた。
CCS Insightのリサーチチーフであるベン・ウッド(Ben Wood)は、2022年10月にCNBCに対し、折りたたみ式のiPhoneはおそらく約2500ドルで販売されるだろうと語っている。これは、最大1599ドルの最も高価なiPhone 14 Pro Maxよりも1000ドル近く高い金額だ。
特許出願は、アップルが折りたたみ式iPhoneの製造を開始する計画があることを意味するものではなく、同社がまだこのアイデアを熟考していることを示している。
Canalysの数字によると、折りたたみ式は世界のスマートフォン市場のごく一部に過ぎず、昨年は1400万台強が販売された。そのうち約1200万台がサムスン(Samsung)のGalaxyだった。
アップルは、通常の勤務時間外に行われたInsiderからのコメント要請にまだ回答していない。