2023年3月21日、ロシアのモスクワで中露首脳会談が行われた。
Sputnik/Pavel Byrkin/Kremlin via REUTERS
- プーチン大統領は、過去1年間、途方もなく長いテーブルで何人かの他国の指導者やロシアの高官と会談してきた。
- 3月21日に、彼は奇妙なほど大きな国旗の横で中国の習近平国家主席と写真を撮った。
- プーチン大統領と習主席との会談は、バイデン政権によって注視されていた。
ロシアのウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領はこれまで、とんでもなく長いテーブルで世界のリーダーたちと会談してきた。しかし、中国の習近平国家主席に対しては、長い赤いじゅうたんと巨大な旗を用意した。
2023年3月21日にクレムリンで撮影された写真には、ロシアと中国の巨大な国旗に挟まれた両大統領が写っている。旗の高さはすぐにはわからないが、2人よりもかなり高いように見える。
写真撮影は、関係者が見守る中、巨大な廊下に敷かれた2本のレッドカーペットが交差する場所で行われた。
2023年3月21日、ロシアのモスクワで中露首脳会談が行われた。
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この巨大な旗の出現のように、世界のリーダーとの会議中に、装飾品の比率が少し奇妙だったのは初めてのことではない。2022年2月以来、プーチン大統領は、コミカルなほどに巨大なテーブルでモスクワやそのほかの場所で何度か注目される会議を開いてきた。
プーチン大統領は、ロシアがウクライナへの本格的な侵攻を開始する1週間ほど前に、モスクワでフランスのエマニュエル・マクロン(Emmanuel Macron)大統領と約4メートルの長さのテーブルで会談している。その2カ月後の4月下旬、国連事務総長のアントニオ・グテーレス(António Guterres)との会談にも同じテーブルが使われた。
2022年2月7日、プーチン大統領はフランスのマクロン大統領とクレムリンで会談を行った。
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翌2022年5月、プーチン氏はクレムリンの長テーブルを大きな丸テーブルに変えて、旧ソ連諸国の軍事同盟である集団安全保障条約機構(CSTO)のメンバーと会談を行った。
その数週間後、プーチン氏はイラン、トルクメニスタン、カザフスタン、アゼルバイジャンの各国首脳と長方形の巨大なテーブルで会談した。トルクメニスタンのホテルで行われた6月の会談の写真は多くの注目を集め、ソーシャルメディア上で瞬く間に話題になった。
COVID-19に感染することを警戒して、状況によっては長机を使用したと伝えられている。
プーチン大統領はCTSOのメンバーと円形のテーブルで会談を行った。
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プーチン大統領は、アゼルバイジャン、イラン、カザフスタン、トルクメニスタンの国家元首と、途方もなく巨大なテーブルで会談した。
Office of the President of Russia
プーチン大統領と習主席の一連の会談は、アメリカとNATOが注目する中で行われた。NATOは、ウクライナの戦場で使用するための軍事的な支援をロシアに提供しないよう中国に警告しており、中国は以前、検討しているもののまだ進めていないと述べている。
しかし、これまで中国は西側諸国からの広範な制裁に直面するロシアに経済的・外交的支援を提供してきた。バイデン政権の関係者は今週、世界におけるアメリカのリーダーシップに対する反感を共有することで、両国はより親密になっていると述べた。
ホワイトハウスのジョン・カービー(John Kirby)国家安全保障会議報道官は20日、記者団に対し、プーチンは習近平を、戦況が思わしくないロシアにとっての「命綱」と見なしていると述べた。