Robert Galbraith/Reuters
Insiderが入手したオラクル(Oracle)の社内メールによると、同社は一部の社員に対し、オフィス勤務に戻るよう命じている。
2023年3月13日にオラクルの幹部が送ったメールには「私たちは、創造性を駆り立て、意思決定を改善し、互いに学び合うのに役立つ、対面でのコラボレーションやメンタリングのメリットを逃してきました」と書かれている。
「新型コロナウイルス感染症のパンデミックがコントロールされた今、私たちはパンデミック前の運営方法に戻るべき時期に来ています」
オラクルのコーポレート・オペレーションズのエグゼクティブ・バイスプレジデントであるダグ・カーリング(Doug Kehring)と人事責任者のジョイス・ウェスターダール(Joyce Westerdahl)が送ったメールによると、従業員には今後30日以内に、自分の勤務形態がオフィスなのか、フレキシブルなのか、それともリモートなのか知らされる。
オフィス勤務に戻る従業員数は不明であり、オラクルのオフィスから遠すぎてフルタイムでオフィス勤務をすることができない従業員がどのような影響を受けるかも分かっていない。ある従業員によると、同社はオフィススペースを大幅に縮小したため、パンデミック以前にオフィスで勤務していた全員を収容できるスペースはないという。
オラクルの他にも、テック企業の間では従業員をオフィスに戻す動きがあり、セールスフォース(Salesforce)は2月にオフィス復帰を義務付ける通達を出した。また、メタ(Meta)のマーク・ザッカーバーグ(Mark Zuckerberg)CEOは3月14日、数千人の従業員を一時解雇する計画を発表した電子メールの中で、生産性に関してはオフィス勤務が有効であると示唆したが、オフィス復帰を命じる声明には至っていない。
オラクルにコメントを求めたところ、すぐに回答は得られなかった。
以下がオフィス復帰を告げる社内メールの全文だ。
オラクルチームへ
ここ数年、私たちは困難な状況に直面しながらも、お客様の成功の支援に注力し、ビジネスを前進させるという素晴らしい仕事を続けてきました。しかし、新しい方法で協力することができた一方で、私たちは、創造性を駆り立て、意思決定を改善し、互いに学び合うのに役立つ、対面でのコラボレーションやメンタリングのメリットを逃してきました。
新型コロナウイルス感染症のパンデミックがコントロールされた今、私たちは、パンデミック前の運営方法に戻るべき時期に来ています。つまり、パンデミック関連のポリシーはほぼ廃止して、オフィスへの出社目安を明確にするために、リーダーシップチームから最新情報をお知らせする予定です。オラクルでは、一般的に3種類の勤務形態があります。
- オフィス勤務:オフィス勤務は、オフィスでフルタイム勤務し、専用のスペースが割り当てられている社員向けの勤務形態です。このカテゴリーに属する社員やチームは、モメンタムとコラボレーションをさらに加速させるために、再びオフィスのフルタイム勤務に戻る必要があります。
- フレックスオフィス勤務:フレックスオフィス勤務は、職務上外出が多い、あるいは客先で仕事をすることが多いなど、一般的に一部の時間のみオフィスで仕事をする人向けの勤務形態です。これまで、一部のフレックスオフィス勤務の人員にはオフィススペースが割り当てられていましたが、今後は、オフィスの活用を最大化するために、ほとんどのフレックスオフィス勤務の人員には非割り当てスペースを用意します。
- リモートオフィス勤務:リモートオフィス勤務は遠隔地(一般的には自宅)で仕事をする人のための勤務形態です。パンデミック期間中、多くの社員がリモートオフィス勤務の許可を得ていましたが、今後、あなたに割り当てられた、あなたの役割に適した勤務形態に移行することになります。
あなた、および(または)あなたのチームに期待される仕事の勤務形態は、変更も含めて、今後30日以内にリーダーシップチームから連絡があります。すでに多くの社員がオフィスに戻り始めていますが、今後はさらに多くの同僚を迎えることができるようになります。
割り当てられた勤務形態に対して、適応措置や例外を求める場合は、リーダーシップチームまたは人事担当者に連絡してください。
オラクルはエキサイティングな時期を迎えています。私たちが再び集まれば、さらに良くなることでしょう。
ダグ・カーリング、ジョイス・ウェスターダール