フォード F150 ライトニング、テスラ モデルS、キア EV6、ルーシッド エアは、航続距離に優れた電気自動車の代表格だ。
Ford; Tesla; Kia; Lucid
- アメリカ環境保護庁(EPA)によると、新しい電気自動車の17モデルが少なくとも300マイル(約482km)の航続距離を実現しているという。
- ランキングの上位は、キャデラック、リビアン、ルーシッド、フォード、キア、テスラなどの自動車メーカーの電気自動車だ。
- ここではEPA算定の航続距離をもとに、2023年に販売されている電気自動車をランク付けした。
2023年に購入できる航続距離の長い電気自動車17モデルを…
2022年式 フォード F-150 ライトニング・ラリアット
Ford
アメリカ環境保護庁(EPA)は、アメリカ国内で販売される電気自動車の航続距離を算定している。今のところ、2023年に発売されているうちの17モデルが300マイル(約482km)以上の航続距離を実現している。
…航続距離順でランク付けして紹介していこう
ルーシッド エア サファイア
Lucid Motors
このリストは、EPAの結果がまだ公開されていない2023年式のモデルや、GMCハマーEV SUVのような通常のEPAテストでは大きすぎると分類される車両は除いている。
我々は新たな結果が出た場合は、適宜記事を更新していく。
16位 BMW i4:301マイル(約484km)
BMW i4 M50
BMW
BMWが得意とするスポーティなセダンに電動のバッテリーとモーターを導入したモデルだ。価格5万7100ドル(約746万円)のi4 eDrive40は、この最大航続距離を実現。ベースモデルは約5000ドル(約65万円)安くなるが、EPAによる航続距離は256マイル(約411km)になる。
15位 日産 アリア:304マイル(約489km)
日産 アリア
Nissan
日産はハッチバックのリーフを開発してEVのパイオニアとなり、2023年に販売が開始されたばかりのアリアで第2ラウンドを迎えている。アリアには、エンゲージ(Engage)、エボルブ+(Evolve+)、プラチナ+(Platinum+)、エンゲージe-4ORCEなどの選択可能なトリムがあるが、最も航続距離が長いのは4万7190ドル(約616万円)のベンチャー+(Venture+)であることだけは覚えておこう。
より小さいバッテリーと航続距離216マイル(約347km)のベース車のSUVは4万3000ドル(約562万円)で購入できる。
14位 メルセデス・ベンツ EQS SUV:305マイル(490km)
メルセデス・ベンツ EQS SUV。
Mercedes-Benz
メルセデス・ベンツ初の電動SUVは、豪華なインテリア、まぶしい(ちょっと目障りかもしれないが)56インチのスクリーン、さらに十分な航続距離を備え、時流に乗ってアメリカの消費者のために登場した。EQS SUVから降りたくなくなるくらい、あなたに必要な車となるかもしれない。
13位 キア EV6:310マイル(498km)
The Kia EV6.
Kia
キアのハッチバックのSUV、EV6に人気が集まる理由は明らかだ。EV6は、4万8700ドル(約635万円)のWind RWDでの大量の航続距離を提供し、外観は宇宙船のように格好よく、バッテリーは、ほぼすべてのライバル車よりも速いわずか18分で10%から80%まで充電できるのだ。
もし、航続距離にこだわらないなら、フェラーリ(Ferrari)よりも時速が60マイル(約96.5km/h)速いパワーアップしたEV6 GTをお勧めする。
12位 フォード マスタング・マッハE:312マイル(約502km)
フォード マスタング・マッハE GTパフォーマンス
Ford
フォード(Ford)の4万5995ドル(約600万円)の電動マスタングは、247マイル(約397km)という確かな航続距離を実現している。だが、5万7995ドル(約757万円)で全輪駆動のカリフォルニア ルート1(California Route 1)は、312マイル(約502km)の航続距離を提供し、さらに遠くまで出かけられるモデルだ。
12位 キャデラック リリック:312マイル(約502km)
2023年式 キャデラック リリック
Cadillac
この洗練された未来的なSUVはキャデラック初のEVだ。2024年モデルは、全輪駆動、ハンズフリー運転機能の「スーパークルーズ」、パノラマサンルーフなどのオプションを付ける前の価格は5万8590ドル(約765万円)だ。
※2023年モデルのEPAの評価が312マイル(約502km)だ。GMはこのSUVの2024年モデルは308マイル(495km)と見積もっている。
11位 BMW i7:318 マイル(約511km)
The BMW i7 xDrive60.
BMW
BMWの7シリーズはBMW最大かつ最も豪華なセダンのシリーズであり、「i7」は、7シリーズの電気自動車バージョンだ。11万9300ドル(約1557万円)という高額な価格設定ではあるが、この車のデュアルモーターは計536馬力を誇り、4.5秒で時速60マイル(約96.5km/h)まで加速させるパワーがある。
だが、本当のi7の主役は、シートヒーター、換気機能、マッサージ機能付きシート、カーブ・ディスプレイ、そしてオプションではあるが天井から吊り下がる31.3インチのテレビ画面などの贅沢なインテリアだ。
10位 フォード F-150 ライトニング:320マイル(約514km)
The Ford F-150 Lightning.
John Tlumacki/Getty Images
フォードは、アメリカで最も愛されているピックアップトラックを電動化した。しかし240マイル(約386km)以上の航続距離が必要な場合、この車はほとんどのアメリカ人にとって手頃な価格ではない。航続距離が320マイル(約514㎞)のExtended Rangeモデルは、8万974ドル(約1057万円)からとなる。
9位 リビアン R1S:312マイル(約502km)
Rivian
カリフォルニアを拠点とするスタートアップ、リビアン初のSUVは、オフロードを走破することが目的に作られたモデルだが、舗装された道路でも十分な航続距離を発揮する。価格は9万2000ドル(約1201万円)で、2023年後半には航続距離400マイル(約643km)のバージョンも登場予定だという。
8位 BMW iX:324マイル(約521km)
BMW iX.
BMW
BMW iXの極端な外観は、324マイル(約521km)の航続距離と非常に快適なインテリアで補われている。価格は8万7000ドル(約1136万円)で、より高性能なM60の価格は11万1000ドル(1449万円)となる。
7位 リビアン R1T:328マイル(約527km)
Rivian
リビアンの8万7000ドル(約1136万円)のピックアップトラックR1Tは、SUVの兄弟車よりわずかに航続距離が長い。リビアンは、もうひとつの特典、テスラのようなリビアンオーナー専用の充電スタンドのネットワークを構築中だ。
6位 テスラ モデル Y:330マイル(約531km)
テスラ モデル Y
Tesla
テスラは何年も業界で航続距離のゲームを支配してきたが、モデルYはその中でも最も短い航続距離の車だ。最近値下げされた330マイル(531km)バージョンは5万4995ドル(約718万円)。スポーティなモデルYパフォーマンスは5万8990ドル(約770万円)で、航続距離は303マイル(約487km)だ。
5位 メルセデス・ベンツ EQS:340マイル(約547km)
メルセデス・ベンツ EQS 450+
Mercedes-Benz
メルセデス・ベンツEQSは、プールに浮かぶ浮き輪のように膨みのあるデザインであるが、そう見えるのには理由があある。その滑らかで曲線的な外観は、空気抵抗を排除し、航続距離を最大化するのに役立っているのだ。その結果、この高級セダンはアメリカ市場でもトップクラスの航続距離を実現している。
4位 テスラ モデルX:348マイル(約569km)
テスラ モデルX
Tesla
それでも、メルセデス・ベンツEQSは、SUVのモデルXを含む3台のテスラに航続距離で負けている。10万ドル(約1305万円)のテスラ モデルXは、CEOのイーロン・マスク(Elon Musk)にとって2番目に古い車であるが、旅行をするという点では今でも業界をリードしている。
3位 テスラ モデル3:358マイル(576km)
テスラ モデル3
Tesla
テスラのモデル3 ロングレンジは、アメリカのテスラのサイトからは現在は注文できない。セダンの最も安いバージョンは後輪駆動モデルで、価格は4万2990ドル(約561万円)、EPAによる航続距離は272マイル(約437km)だ。
2位 テスラ モデルS:405マイル(約651km)
テスラ モデルS
Tesla
モデルSは、何年もの間、推定値が現在の水準に改善されるまで、誰もが認める航続距離の王者だった。この8万9990ドル(約1175万円)のセダンは、充電の不安を解消したい人にとって、まさにベストな選択肢の1台となっている。
1位 ル―シッド エア:516マイル(約830km)
ル―シッド エア グランド・ツーリング
Lucid Motors
しかし、そこに数年前、テスラの最高技術を圧倒的な差で打ち負かす新たな勝者が現れた。それがルーシッド・モータースだ。
元テスラのモデルSを開発したエンジニアが率いるカリフォルニアのスタートアップは、アメリカ市場で最も技術的に印象的な電気自動車を発表している。現在はセダンのエア1モデルだけだが、価格と航続距離は必要に応じていくつか用意されている。
13万8000ドル(約1850万円)のエア グランド・ツーリングは、航続距離516マイル(約830km)、1050馬力、時速60マイル(約96.5km/h)には2.6秒で到達するとという驚異的な性能を備えている。ルーシッドは急速充電器に12分間接続するだけで、200マイル(約321km)の航続距離が得られると述べている。
エントリーモデルのエア ピュアでさえ、EPAによる航続距離は410マイル(659km)で、テスラを圧倒している。価格も8万7400ドル(約1141万円)からとなっておりテスラのモデルSより安価だ。