この春のトレンドは大きめの照明器具で、モノクロの色使いは流行から外れているという。
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- インテリア・デザイナーに、今シーズンのトレンドの流行り廃りを聞いた。
- それによると2023年の春は、室内用の観葉植物、マキシマリズム、壁画が流行するという。
- 一方でファームハウス・スタイルのデザインやアクセント・ウォールは廃れるという。
天然素材の人気が上昇
ラタンなどの天然素材がトレンドに。
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JD・エリート・インテリアズ(JD Elite Interiors)のトップ・インテリア・デザイナー、キーリー・スミス(Keely Smith)はInsiderに、この春は天然素材が流行すると語った。
「天然素材はこの春も、引き続き人気だ。皆、サステナビリティや、自宅で環境に優しい天然素材を使うことを、より意識するようになる」
ラタン家具やテラコッタのタイルは、環境に優しいというカテゴリーに入る。
室内用植物の人気は根強い
植物は空気をきれいにしてくれて、見た目もおしゃれ。
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室内用植物にはさまざまな形や大きさがあり、家の中で過ごす時間が増えているここ数年人気が続き、ペースダウンしそうもない。
スミスによると、「見た目がきれい」で「空間に自然なニュアンスを加え、良いこと尽くめ」
色のトレンドはダーク・カラーに
ダーク・カラー使いで大胆なデザインに。
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インテリア・デザイナーのルドルフ・ディーゼル(Rudolph Diesel)は、この春は暗めのカラーへシフトすると述べた。
「この春、ゴシック愛 —— ウェンズデー・アダムス(Wednesday Addams、アダムス・ファミリーの長女)のように —— が盛り上がり、我々の家はダークになって、明るいナチュラルな色から離れていく」とディーゼルは述べた。
ディーゼルによると、ムーディーなトーンと明るい色のポップさを組み合わせると、暗い雰囲気にならず、ドラマティックさを加えながら、コントラストも上げることができるという。
独創的なマキシマリズムが春のトレンド
マキシマリズムが独創的な装飾品をロマンティックに。
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インテリア・デザイナーのシャネード・ マクアリスター・フィッシャー(Shanade McAllister-Fisher)によると、マキシマリズムがミニマリズムのスタイルに取って代わり、部屋におもしろみと独創性を取り入れるようになるという。
「このトレンドは、シンプルですっきりしたミニマリズムから離れ、大胆で明るいものはすべて取り入れ、装飾や個性に重きを置く」とマクアリスター・フィッシャーはInsiderに語った。
物であふれるというよりも、化粧壁紙やギャラリー・ウォール、レトロなキャンドルなど、家の中に創造的な装飾品を収集する感じだ。
壁画が一大ブームに
壁画はドラマティックな演出にぴったり。
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iSPY・ホーム・デザイン(iSPY Home Design)オーナーでトップ・デザイナーのキャサリン・フーパー(Catherine Hooper)はInsiderに対し、壁画(Wall mural)は今春も引き続き人気だと語った。
「ドラマティックに壁画風の壁紙を使うという手もある。広くがらんとした壁にドラマをもたらし、部屋全体を塗り替えなくても色を取り入れることができる」とフーパーは述べた。
特に、ダイニング・ルームやリビング・ルームとキッチンを結ぶスペースにぴったりだという。
今シーズンは大きめの照明器具に注目
大きめの照明器具で室内を魅力的に。
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フーパーはInsiderに対し、今シーズンは印象的な照明器具を、複数の部屋でアート作品のように使うのが最先端だと語った。
「キッチンは定番の3連のペンダント・ライトから、大きなもの1つに、ナイト・テーブルのランプは、大きなプラグインやハードワイヤーの燭台に変わっている」とフーパーはInsiderに語った。
「すべての部屋で主役になるだろう」
一方、ファームハウス・スタイルのデザイン・トレンドは過去のものに
ニワトリの置き物を目にすることも少なくなるだろう。
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ファームハウス・スタイルはシンプルさ、モダンな快適さ、素朴な魅力を反映しているかもしれないが、人気は衰えている。
「数年間人気の続いているトレンドだが、過度な素朴さに皆、飽き始めていると思う」とスミスは述べた。
「代わりに、より現代的な美学へとシフトするだろう」
重めのカラーでコーディネートされた部屋や装飾品は、トレンドから外れる
単色や二色使いの部屋は時代遅れに。
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フーパーはInsiderに対し、床から天井まで単色か二色というデザインはトレンドから外れると語った。
「例えば、床から天井までワントーンやツートンカラーのキッチン・キャビネットの代わりに、グリーンのキャビネットにグレー・ブルーのアイランドを組み合わせるなど、大胆なチョイスが増えている」と述べた。
色や模様、仕上げを、ミックスしたり組み合わせたりした部屋にする人が増えるだろう。
グレーの人気は下がるだろう
グレーに代わって大胆な色使いが人気に。
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ASR・デザイン・スタジオ(ASR Design Studio)創業者でトップ・デザイナーのアリエル・リチャードソン(Ariel Richardson)はInsiderに対し、今シーズンはグレーを目にすることが減るだろうと語った。
「グレーは中間色として良いが、皆、ニュートラルな空間には飽き、大胆にしたいと思っている」とリチャードソンは述べた。
「今のトレンドは、クリーンすぎる部屋よりも、テクスチャー、深み、色を取り入れた部屋」
アクセント・ウォールも廃れる
アクセント・ウォールは、もはやトレンドではない。
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デコリラ(Decorilla)のトップ・インテリア・デザイナー、デビン・シェーファー(Devin Shaffer)はInsiderに対し、アクセント・ウォールは廃れ、目にすることが減るだろう、と語った。
「かつては人気のトレンドだったが、強制的なデザイン要素のような感じで、ステートメント・シーリングのような意外性もない」とシェーファーは述べた。
また、アクセント・ウォールはうまく使うのが難しく、圧迫感が出たり、部屋全体のデザインとけんかすることも多い、とも述べた。