春になり、街中から漂う新生活ムードにつられて、仕事用のレザーシューズを新調したくなった。
でも、最近は動物の皮から作られる本革に少し抵抗を感じるようになったから、できればエシカルな素材のものを選びたい。
雨の日も気兼ねなく履けたらもっと良い。
リンゴの廃棄物からできたレザー
2001 Black Apple 税込2万9800円。
撮影:草野 菜央
その願いを叶えてくれたのが、2020年にフランス、パリで生まれた「VIRON(ヴィロン)」。
リンゴの廃棄物やコーンなど植物由来の原料とリサイクルラバーやプラスチックなど、アップサイクル素材を使用したヴィーガンレザーシューズブランドだ。
全てのシューズに材料がプリントされている。
撮影:草野 菜央
私が購入したストラップ付きのレザーシューズは、リンゴ製品の生産過程で生まれる搾りかすなどアップサイクルしたアップルスキンをアッパーに使用。
ライニングには、コーンから作られたポリマーとリサイクルプラスチックを。厚底のラバーソールも70%がリサイクルラバーとのことだ。
驚きの軽さ
YE(カニエ・ウェスト)のPVに使用されたことでも注目を集めたブランド。
撮影:草野 菜央
5年前に購入したヴィーガンレザーのバッグはもう少しビニール感があったが、ヴィロンは触り心地もなめらかで、正直アニマルレザーとの違いはほとんど分からない。
しかし、大きな違いが一つあった。圧倒的に軽い。
今まではドクターマーチンを履いていたが、1年前にヴィロンのレザーシューズ購入してからはその軽さに感動して、以来ヴィーガンレザーを選んでいこうと思ったのだった。
水や汚れにも強い
撮影:草野 菜央
雨の日にも履いているが、水シミになる心配はなさそう。
調べてみると、植物由来のレザーは意外にも雨に強いんだとか。汚れても布でさっと拭き取れるだけでお手入れも楽ちんだ。
突然、雨が降っても靴の心配をしなくていいから、ファッションの幅も広がるし、梅雨の時期にも心強い。
一回は靴擦れするかも
撮影:草野 菜央
なめらかで本革より少しやわらかい手触りだが、足の形によっては擦れてしまう人もいるかもしれない。
私は最初だけかかとが擦れてしまったが、3回ほど履くとすっかり足に馴染んで、快適に履けるようになった。
ちなみにヴィロンは、売り上げの1%を地球に還元する「1% for the Planet」にも取り組んでいる。
環境に優しいプロダクトが増えているおかげで、エシカルな選択肢が増えた今、環境に配慮するために何かを妥協する必要はなくなった。むしろ使い心地も満足できるものばかりだ。
ヴィロンはオンラインショップや、実店舗なら銀座のドーバー ストリート マーケットなどで取り扱いがあるようなので、新しいレザーシューズをお探しの方はぜひ。