撮影:野口羊
濡れた食器を拭くには、キッチンペーパーが最も使いやすい道具だと長らく思っていた。
水気はしっかり拭き取れるし、ふきんのように洗ったり漂白したりしなくても、いつでも衛生的な状態で運用できる。
しかし使っていくなかで、毎回紙を使い捨てることのデメリットを感じるようになってきた。
水を拭いただけの紙を毎回使い捨てるのはもったいない気がするし、消耗品なので常に切らさないようにストックしておく必要もある。
無印良品の魔法のシート
セルロースシート・3枚組。税込499円
撮影:野口羊
そんなことを考えていたときに見つけたのが、無印良品で売っているこの「セルロースシート」だった。
天然素材でできた、吸水性・速乾性・耐久性に優れたシートなのだそう。これならば、毎回使い捨てずに食器を拭くのに使えそうだ。
これをキッチンペーパーやふきんの代わりに使ってみることにした。
絞れば何度でも拭ける
撮影:野口羊
乾いた状態だとパリッとしていて硬いが、水に濡らすとすぐに柔らかくなって、ふきんのように使うことができる。
撮影:野口羊
実際に使ってみると、たしかに吸水性がとても高く、湿った状態でも食器の水滴を拭き取ることができる。
撮影:野口羊
水気が多くなってきたら、軽い力で絞るだけで水分が抜けて、また拭くことができるようになる。
毎回新品状態で使うキッチンペーパーを比べると、やはり拭きあがりのきれいさは少し劣る気もする。
それでも大体の水滴はしっかり拭き取れるし、家で使う食器を拭く用途であれば、性能的には全く問題ないと感じた。
すぐに乾くから衛生的
撮影:野口羊
このセルロースシートの一般的なふきんとの最大の違いは、速乾性が非常に高いことだろう。
使い終わったあとは水洗いし、洗濯バサミのようなものでつまんで数時間干しておくだけで、しっかり乾いてまた元のパリッとした状態に戻る。
わざわざ乾燥機にかけたり外で干したりする必要がないので、ふきんと比べても運用のしやすさは段違いだろう。
雑菌が繁殖しづらいので、衛生的にも大きなメリットがあるように思う。もちろん、臭いが気になった時には煮沸消毒や洗濯も可能だ。
マルチに使える
撮影:野口羊
セルロースシートは、食器の水気取り以外の場面でも役に立ってくれる。
乾いた状態なら、洗ったあとの食器を置く場所としても非常に優秀だ。
撮影:野口羊
シンクの水気を拭き取ったり、水回りの掃除などにも使えそうだ。
これも消耗品ではあるので、1枚で一生使い続けられるようなアイテムではないし、ヘタってきたら交換する必要がある。
それでも毎回使い捨てるキッチンペーパーと比べれば何倍も長く使えるし、毎日の消耗品が減ることで、ストックの管理的にも、気持ち的にも、ストレスの少ない生活に近づいた気がした。