投資マネージャーが教える、景気後退でも強気な4つの分野と7つの国際優良株

2023年にドル安が進むと、投資家には国際株がますます魅力的に見えるようになるだろう。

2023年にドル安が進むと、投資家には国際株がますます魅力的に見えるようになるだろう。

Chris Parsons/Getty Images

国際株は何年にもわたり米国株に後れをとってきたが、2023年、ついに米国株に匹敵するようになるかもしれない。

アメリカの株式市場の過去10年間の優れた業績には、テック系大企業を偏重してきたことが貢献している。ビッグテックは、紛れもなくこれまでの経済サイクルに君臨するマーケットリーダーだった。

しかし、2022年の暴落によってテック企業の高バリュエーションが崩壊した現在、投資家にとっては、より魅力的なチャンスを求めてアメリカ以外へと目を向ける良いタイミングかもしれないとエミリー・ルヴェイユ(Emily Leveille)氏は言う。

「国際市場や新興市場には、より多様な成長資源があることが多いのですが、ポートフォリオを多角化するためのものでもあります」

ルヴェイユ氏は資産410億ドル(約5兆4000億円、1ドル=132円換算)を管理する企業、ソーンバーグ・インベストメント・マネジメント(Thornburg Investment Management)のポートフォリオ・マネージャーであり、国際成長戦略を担当している。

投資家が海外へ目を向けるようになった他の理由として、ルヴェイユ氏は最近の価格調整に加え、国ごとのバリュエーションギャップについても指摘した。

「アメリカ以外のバリュエーションは、アメリカ国内の成長率が同等のものと比べると今現在も、歴史的にも、低いのです」

また、不安定な時代でも伝統的に安全な資産であった米ドルは、最近の経済的変動でわずかに強化されたものの、2023年中に連邦準備制度理事会(FRB)の利上げが一服する見込みのため、2023年末には下落するだろうというのが金融関係者の共通認識だ。

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