エアビー受難の時代に成功を収めているホスト2人が明かす3つの戦略

ダーラムを拠点とする不動産投資家エイブリー・ハイルブロン。

ノースカロライナ州ダーラムに住む不動産投資家、エイブリー・ハイルブロン氏。

Courtesy of Avery Heilbron

バケーション・レンタルの予約は2022年に減速し始め、エアビーアンドビー(Airbnb)は不遇の時代に突入した。多くのホストは、空き状況を表示する予約カレンダーと格闘していて、収益が激減している。

しかし、中には成功を収めているホストもいる。

不動産投資家のエイブリー・ハイルブロン(Avery Heilbron)氏(28)とピーター・キーン-リべラ(Peter Keane-Rivera)氏(30)にとって今は不遇の時代ではなく、ブーム真っ只中だ。ちなみに2人ともエアビーアンドビーへのリスティング(物件登録)を始めたのはここ1年のことだ。

シアトルに不動産を所有するキーン-リベラ氏はInsiderの取材に対し、多くの短期賃貸オーナーが直面している課題を認識していたが、それにとらわれることはなかったという。

「厳しく困難な競争にさらされている今のエアビーアンドビーでやっていけるなら、どこでもやっていけると思ったんです」

彼は2022年末に70年代をテーマにした「Far Out & Groovy Guest House」を設計した。完成までに3カ月かかり、約1万1000ドル(約143万円、1ドル=130円換算)を要したという。

シアトル在住の不動産投資家ピーター・キーン・リベラは、自身のユニットの1つを70年代をテーマにしたAirbnbにした。

ワシントン州シアトル在住の不動産投資家キーン-リベラ氏は、所有する物件の1つを70年代風にアレンジして貸し出した。

Courtesy of Peter Keane-Rivera

時間と労力をかけただけのことはある。彼のゲストハウスは、2023年1月にリスティングして以来、満室の状況が続いている。35日間も予約してくれた人もいたそうで、彼はこう付け加えた。

「エアビーアンドビーのコミュニティには宿泊客を確保できない人もいます。斬新で、いかしたエアビー物件を私が夢中になって追い求めてきたことが認められたんだと感じています」

ハイルブロン氏はノースカロライナ州に2つのエアビー物件を所有している。

最初は長期賃貸物件の投資をしていた彼は、短期賃貸物件のほうが儲かるが、その分手間もかかることを学んだ。

「長期賃貸よりもバケーション・レンタルの方が、人はより多くのお金を払うので、より多く稼ぐことができます」と彼はInsiderに語った。

「ただしそちらのほうが手間がかかるし、より積極的に動く必要があります。夢の家、夢のバケーションを過ごす場所を作り、家具や備品を一つひとつ買わなければなりません」

ハイルブロン氏は、長期賃貸物件の管理は月に3~5時間でいいのに対し、2つのエアビー物件の管理には週に3~5時間が必要だと見積もっている。

エアビー不遇の時代にあってもビジネスを成功させているハイルブロン氏とキーン-リべラ氏の戦略を、以下で紹介しよう。

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