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- トランプとその側近は起訴のタイミングに驚いていたと、ニューヨーク・タイムズが報じている。
- 一部の関係者は、起訴は4月下旬までないと考えていた。
- トランプと一部のアドバイザーは現在、マー・ア・ラゴで次のステップについて熟考しているという。
ニューヨーク・タイムズ(NYT)のマギー・ハバーマン(Maggie Haberman)によると、トランプ前大統領とその側近は、あと数週間は起訴されないと信じていたという。
ニューヨークの大陪審が起訴に踏み切った後、前大統領は現在フロリダ州にある別荘、マー・ア・ラゴで次のステップについて検討しているとNYTは伝えている。一部のアドバイザーは起訴が4月末までに行われることはないと確信していたという。
CNNのチーフ国家問題特派員であるジェフ・ゼレニー(Jeff Zeleny)は、トランプがこのタイミングの起訴に驚いていたことを確認した。
ドナルド・トランプ前大統領は、彼を起訴するという決定に不意を突かれたと、彼と話をした人物が私に語った。 「今日のショックはこれか?最悪だ」と言われたという。トランプはまもなく声明を発表することになるだろう。
具体的な罪状は不明だが、トランプは起訴された最初の大統領経験者になった。
トランプの弁護士、ジョー・タコピナはInsiderに対して、起訴されたことを認めた。
「他の事件と同様に、我々は戦うつもりだ」と、トランプ前大統領の弁護士、ジョー・タコピナ( Joe Tacopina)はInsiderに語った。
「我々は、この正義の誤謬と即座に、そして積極的に戦うだろう」
2023年3月30日の起訴は、トランプの元弁護士マイケル・コーエン(Michael Cohen)が2016年の大統領選挙前にアダルト映画の女優ストーミー・ダニエルズ(Stormy Daniels)に支払った13万ドルの口止め料について、マンハッタン地区検事局が長期にわたる調査を行った後のことだった。
コーエンは2018年、この支払いに関連して、脱税、銀行詐欺、選挙資金違反など、複数の罪を認めた。彼は2006年にトランプと関係を持ったと主張するダニエルズの口止めと引き換えに、トランプの指示でダニエルズに金を払ったという。
前大統領は不倫を否定しており、本人や弁護士も口止め料の支払いを否定している。
トランプは30日、起訴されるというニュースが流れた直後に声明を発表し、検察が「史上最高レベルの政治的迫害と選挙干渉」に関与していると非難した。
「アメリカ国民は、民主党急進左派が何をしているかを正確に理解している」とトランプは声明で述べた。
「誰もがそれを知っている。だから、我々の運動、そして我々の党は強く団結して、まず(マンハッタン地区検事の)アルビン・ブラッグ(Alvin Bragg)を倒し、次にジョー・バイデンを倒し、そして我々は、この曲がった民主党を一人残らずオフィスから追い出し、AMERICA GREAT AGAINを実現するつもりだ!」
検察庁も3月30日の夕方に声明を発表し、トランプの弁護士に「封印されたままの最高裁判所の起訴状に関する罪状認否のため、マンハッタン検事局への出頭を調整」したいと連絡したと述べている。罪状認否の日程が決まり次第、ガイダンスが行われる予定だ。