トルコ・シリア大地震の発生から1カ月が経った。
マグニチュード7.8の地震は、トルコとシリアの両国に大きな被害をもたらしている。
犠牲者は5万人を超え、今も200万人が避難生活を余儀なくされているという。
トルコ・シリア地震支援のチャリティTシャツ
一般社団法人Think The DAY トルコ・シリア地震支援チャリティTシャツ 税込5500円
撮影:小野瀬わかな
地震発生後、痛ましいニュースに胸を痛めていると、いち早く行動に移した人がいた。実業家・タレントの紗栄子さんである。
地震発生の翌日である2月7日には、自身が代表理事を務める一般社団法人Think The DAYのオフィシャルHPで寄付金の募集を開始。
その翌日である2月8日には、チャリティTシャツの販売を開始。
利益の全てを、すでに現地で活動中の国際NGO、AAR Japanへ託し、被災地で必要とされる食料、ヒーター、子ども用のミルク、毛布などに替えて迅速な支援を行ってもらうという。
私も、微力ながらチャリティTシャツを購入した。
今すぐボランティアに駆けつけられる訳でもなければ、著名人のように大きな金額を寄付することもできない私にとって、わずかだとしても支援に参加できるきっかけがあるのは有り難かった。
普段使いしやすいデザイン
撮影:小野瀬わかな
私が購入したのは、キッズの150サイズ。色はスミクロにした。
Tシャツを注文してから発送されるまでの日数の目安は、具体的には明記されていなかったが、注文から4日ほどで商品が届いた。
表面には左胸の部分に小さく『We Are All On The Same Page.』、裏面上部には大きく『No Worries.』とのメッセージがデザインされている。
「チャリティTシャツ」ではあるものの、普段使いしやすいオシャレなデザインは嬉しい。
素材は100%オーガニックコットンとなっており、敏感肌の私でもチクチクせず気持ちよく着られる。
小柄な方はキッズサイズという選択肢もあり
撮影:小野瀬わかな
156センチの紗栄子さんが150サイズを素敵に着ていらっしゃったので、153センチの私も同じサイズを購入したのだが、実際に着てみるとぴったりめだった。
モデルとしても活躍している紗栄子さんと私の体型は違うので、冷静に考えればそりゃそうである。
私はぴったりとしたサイズ感も好きなので気に入っているが、ゆったりと着たい方は身長が低くても大人用サイズを購入することをオススメする。
小さな力も集まれば大きな支援に
撮影:小野瀬わかな
このチャリティTシャツの購入者は、4300人を超えたそうだ(3月25日時点)。
Think The DAYは、当初は利益の全てを国際NGO AAR Japanへ託す予定だったが、医療やインフラ復旧の必要性もあり、公民多方面から支援するべく、AAR Japan、日本赤十字社、駐日トルコ共和国大使館の3団体にそれぞれ500万円ずつ寄付したという。
いち早くこのチャリティTシャツを購入していた友人は、「非力と無力は違う」と言っていた。その通りだと、私も思う。一人ひとりは非力かもしれないが、集まればこうして確実な支援につながる。
そもそも、トルコと日本は長い間助け合ってきた国だ。
1890年にトルコのエルトゥールル号が遭難したときは、知らせを受けた現在の和歌山県東牟婁郡串本町の住民たちが不眠不休で救助や生存者の手当に従事。その後日本海軍の船で生存者69名は帰国の途についた。
1985年のイラク・イラン戦争の際には、215名の日本人がイランに取り残されてしまったが、トルコから駆けつけた救援機により、全員がイランを脱出することができた。
2011年3月11日に発生した東日本大震災のときにも、トルコは震災発生直後にいち早く救援隊を派遣し救援活動に当たってくれている。
この度の大地震を受けて、日本政府は国際緊急援助隊を派遣したが、私たちにもできることはないだろうか。
そう思った時に、募金はもちろんだが、支援の一つの形としてこのチャリティTシャツもある。現在も販売中なので、寄付を考えている方はぜひチェックしてみてほしい。