週4日勤務にすることで、従業員たちはオフィスに戻るかもしれない。
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- 従業員の3分の2は、週4日出社の方がハイブリッドで週5日働くよりも良いと考えているとの調査結果が出た。
- 雇用主の3分の1は、従業員が出社するのであれば週4日勤務を検討する余地がある、考えている。
- イギリスは2022年6月から12月に、70社3300人を対象に週4日勤務の実験を行った。
イギリスで働く1万2000人を対象に行った調査で、従業員が進んでオフィスに戻るようにするための策が見つかった可能性がある。それは、週4日勤務だ。
イギリスの従業員の約3分の2が、週4日勤務であれば毎日出社する方が、ハイブリッドで週5日働くよりも良いと述べたことが、人材派遣会社、ヘイズ(Hays)が3月に発表した調査は伝えている。ヘイズは2月にイギリスの従業員1万1889人と雇用主にアンケートを実施した。
雇用主も同じ意見のようだ。企業の約3分の1は、従業員が毎日出社するのであれば、週4日勤務を検討する余地があると考えている。
自分の会社がすでに週4日勤務である、または、試験導入していると述べた回答者は、約5%しかいなかったが、その圧倒的多数の92%が、勤務日数が少ないことで私生活に良い影響があったと述べた。増えた休日は、家事や用事、レジャー、友人や家族と過ごすことに充てた人が多かったという。
また回答者の90%弱が週4日勤務で心の健康と幸福度もアップすると述べ、約3分の2は週4日勤務の会社に転職するのも良いと述べた。
イギリスでは2022年6月から12月に週4日勤務を試験導入し、国内70企業で働く3300人が実験に参加した。この実験では週の勤務時間が20%減ったが、給料はそのままだった。
調査に回答した61社のうち56社が週4日勤務を継続する、うち18社は恒久的に週4日勤務にすると述べた。実験期間中の退職者と病欠者は、前年同期比で減少したことが分かった。売り上げを公開した企業は、同期間の収益が上がったとも報告している。
従業員も週4日勤務のメリットを感じている。約70%が疲労が軽減されたと答えた。
ロイヤル・ソサイエティー・オブ・バイオロジー(Royal Society of Biology)のシニア・サイエンス・ポリシー・オフィサーのキーラン・ウーフ(Kieran Woof)は3月、Insiderに対し、週4日勤務が意味するのは「より元気で精神的に準備万端でやる気を出して仕事に戻れること」だと語った。