景気後退の3つのシグナルのうち2つは点滅中。残りの1つは?…バンカメ「株式市場はリスクを無視している」

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Nathan Stirk/Getty Images

  • バンク・オブ・アメリカによると、景気後退が間近に迫っていることを示す3つのシグナルがあるという。
  • 同行は150年にわたる景気後退の歴史を調べ、2つのシグナルがすでに点滅していると警告している。
  • 「株式市場はリスクを無視している」と同行は述べている。

バンク・オブ・アメリカ(Bank of America、バンカメ)は、1800年代後半以降にアメリカで発生した30回の景気後退を分析した結果、景気後退が始まる直前に点滅する3つの明確なシグナルがあることを明らかにした。この3つのシグナルのうち2つは、現在すでに点滅しており、株式市場に悲惨な結果をもたらす可能性があるという。

「株式市場はリスクを無視している」と同行は述べ、リスクの高い消費関連の景気循環株の運用成績がここ数カ月、ディフェンシブ株を上回っていることを強調した。ディフェンシブ株は通常、景気後退局面で運用成績が高まるが、その局面が目前に迫っている今、投資家は目を覚ますべきかもしれない。

投資家が注視すべき景気後退の到来を示すシグナルとして、バンカメは以下の3つを挙げた。

1. イールドカーブのスティープ化(シグナル点滅中)

「イールドカーブが逆転した後のスティープ化は、株価の大幅な下落に先行する傾向がある。イールドカーブがスティープ化したら、守りに入るといい」とバンカメは述べている。

イールドカーブ(利回り曲線)は、米国債の短期金利と長期金利の差を示している。現在、短期金利の方が長期金利よりも高い「逆イールド」の状態となっているが、これは普通の状態ではない。通常、資金を長期間貸し出す方がより多くの利息が得られるはずだ。

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