生成型AIスタートアップのTreat、約11億円を調達。パーソナライズした広告画像を自動生成

Treatの共同創業者、マット・オスマン氏とヒュー・ハンター氏。

Treatの共同創業者、マット・オスマン氏(左)とヒュー・ハンター氏。

Treat

マット・オスマン(Matt Osman)氏が語るeコマースの未来は、興奮と同時に恐ろしさを感じさせる。広告からランディングページまで、購買体験全体が消費者一人ひとりに完璧にパーソナライズされるというのだ。

「ただし、消費者はパーソナライズされた体験を望んでいますが、監視されているとは思いたくないでしょう」

オスマンと共同創業者のヒュー・ハンター(Hugh Hunter)氏は、このビジョンに向けて、カスタマージャーニーの第一歩である「広告」に注力して事業に取り組んでいる。

彼らのスタートアップTreatは、生成型人工知能(AI)を活用してパーソナライズされた商品画像を作成するというもので、最近、グレイロック・パートナーズ(Greylock Partners)から850万ドル(約11億円、1ドル=130円換算)のシード資金を獲得した。

Treatのビジネスのバックグラウンドには、広告主による消費者のトラッキングを困難にしたアップル(Apple)のプライバシーに関する変更と、画像作成のハードルを下げた生成型AI技術という2つの要因がある。

プライバシーに関する規制が強化される中で、広告主が新規顧客を獲得するための最大の武器は広告画像とコピーそのものだとオスマン氏はInsiderに語る。

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