ポテチを食べきれず湿気る問題が解決。たった2秒で袋を密封する「熱のホチキス」

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撮影:苫米地結子

食べかけのお菓子の保存方法に悩んでいる。

保存するときはいつもクリップを挟んでいるが、たまに足りなくてセロテープで代用することも。

いずれにせよ簡易的に一箇所を閉じているだけなので、湿気てしまうし、衛生面も気になる……。おいしくなくなってしまい、結局捨てる罪悪感もある。

なるべく開封前に近い状態で保存する方法はないものだろうか。

熱の力で密封する

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LADWOKFI「ヒートシーラー」税込3699円

撮影:苫米地結子

Amazonを物色していたら、熱の力で袋を閉じることができる「ヒートシーラー」というアイテムを見つけた。

幅は14センチ、重さは200グラムほど。見た目はホチキスによく似ている。

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撮影:苫米地結子

本体を開くと、10センチほどのヒーター線がついている。

この線に閉じたいものを挟むことで、ヒーター線を流れる電流の熱が袋を溶かし、接着されるという仕組みのようだ。

たった2秒で接着可能

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撮影:苫米地結子

操作は至ってシンプル。

本体の電源を入れ、閉じたい袋を数秒間挟むだけ。

アイロンのように数分間予熱する必要がなく、電源を入れてすぐに使うことができる

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撮影:苫米地結子

本体を開き、接着したい部分をヒーター線に沿うように広げ、穴あけパンチのように2秒間ほど挟んだら……

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撮影:苫米地結子

熱の帯びた部分に線状の跡がつき、ぴったり袋を閉じることができた。

これならクリップで挟むよりも密閉することができる。

比較すると明らかに差が出る

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撮影:苫米地結子

試しにスナック菓子をクリップで閉じたものと、ヒートシーラーで閉じたものに分け、1週間ほど置いて状態を比べてみたところ、明らかに差が出た。

クリップで閉じた方は、湿気てやや食感がしんなりしていたのに対し、ヒートシーラーで閉じた方は開封前と同様のサクサク食感が残っていた。

開け口が大きい場合もカンタン

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撮影:苫米地結子

開け口が10センチ以上のものは、何回かに分けて接着する必要がある。

とはいえ、一回あたり2秒ほどで接着できてしまうので、何回かに分けて接着するのもそこまで苦だと感じなかった。

一回の充電で約3カ月も使える

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撮影:苫米地結子

USBタイプなので頻繁に電池を交換する手間がないのもありがたい。

驚いたのは、一回の充電で約3カ月間も継続して使用できるという点。

確かに一回あたり数秒で役目を果たしてしまうので、エネルギーの消耗が少ないのも頷ける。

また、60秒間操作をしない状態が続くと自動的に電源がオフになるので、うっかりつけっぱなしにしてしまう心配もない。

挟みすぎには気をつけよう

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撮影:苫米地結子

挟み過ぎには注意したい。

接着させる秒数が長かったりヒーター線の温度が高すぎると、袋が溶けきって裂けてしまうからだ。

ヒーター線の温度は「低・中・高」の三段階から選ぶことができるが、今のところ「低」のみで事足りている。

厚めの袋を接着する際も「低」に設定しておき、挟む時間を1秒ずつ長めにとるなどすれば充分接着できる。

慣れないうちは様子を見ながら慎重に扱うことをおすすめする。

5日以上保存するには適任

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撮影:苫米地結子

我が家では、数日で食べ切れるものはクリップ、5日以上保存するものにはヒートシーラーと、保存日数によって使い分けるようにしている。

3週間ほど使ってみて思ったのは、密閉はできるものの、やはり「手軽さ」の面ではクリップには敵わないということ。

確かに接着自体は数秒で済むのだが、電源ボタンを押したり本体に袋を設置する手間を含めると、結局30秒くらいかかってしまう。

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撮影:苫米地結子

開ける時もハサミを使わなくてはいけないので、個人的にはクリップで開け閉めできた方がラクだと感じた。

ただ、顆粒の調味料など5日以上開封しないものに関しては、断然ヒートシーラーの方が適任だ。

できるだけ長く開封前の状態を保ちたいのと、数に限りのあるクリップを使うのはもったいないため、ヒートシーラーの方が適していると思えた。

まだまだ隠れた用途がありそう

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撮影:苫米地結子

ヒートシーラーの使い道は、食べかけのものを保存する用途だけにとどまらない。

フリマアプリで売れた商品を梱包する際や、薬を一元管理する際などに活用している人も多いようだ。

不織布袋、ポリ袋、箔袋などほとんどの袋に使えるので、まだまだあらゆる使い道がありそうだ。

これからは食品の保存用としての役割を果たしてもらいながら、新しい使い道にも期待したい。


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