OPECプラスのサプライズ追加減産で「最大180%」値上がりする17銘柄。バンク・オブ・アメリカ最新予測

OPECプラス

原油価格形成に大きな影響力を持つOPECプラスの追加減産決定で市場が大きく動き始めた。

sefa ozel/Getty Images

5月以降の石油市場では供給がタイト化し、少なくとも2023年末頃までは、大きく状況は変わらないだろう……そんな見通しが確実になってきた。

石油輸出国機構(OPEC)と非加盟の主要産油国で構成されるOPECプラスは4月2日、5月から日量166万バレルを減産すると発表した。

同機構は2022年10月、翌月以降の日量200万バレル減産を決定。さらに12月の閣僚級会合を通じて、当面(サウジアラビアのエネルギー相によれば、2023年末までを想定)の減産維持に合意しており、そこに今回の減産分が上乗せされることになる。

OPECプラスの一角、ロシアのノバク副首相は「欧州とアメリカの銀行危機が原油市場に強く影響してくる」との見方を示し(ブルームバーグ、4月3日付)、OPECの盟主的存在であるサウジアラビアの政府関係者はそうした観測を踏まえた上で、「石油市場の安定を支えるための予防的措置」と減産の意義を語っている

ドライバーにとってはガソリン価格の上昇を予感させる悪いニュースだが、石油や天然ガス価格の上昇が追加的利益を生み出すエネルギーセクターの企業もしくはその株価にとっては、おそらく良いニュースだ。

Popular

あわせて読みたい

BUSINESS INSIDER JAPAN PRESS RELEASE - 取材の依頼などはこちらから送付して下さい

広告のお問い合わせ・媒体資料のお申し込み