メルカリは新たに越境EC事業者4社との提携を発表した。
撮影:小林優多郎
メルカリが、中国市場向けの越境販売の拡大を狙い、新規の越境EC事業者4社との提携を発表した。新たに提携した4社は、Inagora、銘東、楽一番、トリプルアート。
メルカリはリリース文の中で、2月に越境EC事業者を拡大し、海外利用者数が前年同月比で約2.8倍、取引数が約3.2倍になったと報告した。今回の4社との提携は、越境利用をさらに加速する意図がある。
なお、従来から提携している越境EC事業者は、tenso(Buyee)、BeeCruise(Shopee、Xianyu/Taobao)、比比昂(bibian)、Bless International、FROM JAPAN、SIG Service、ZenGroupの7社。
リリース文にある今回の「海外利用者数が2.8倍」などの成果はこの7社との実績によるものだ。
提携拡大の狙いは、越境EC事業者を通じて、主に中国のユーザーへの利用拡大が念頭にある。
メルカリの商品を越境EC事業者から「買う」
これらの越境EC事業者との取り組みでは、中国のユーザーなどが事業者が運営するECサイトを通じて、「メルカリ」上の商品が購入できるというものだ。
メルカリが提携する越境EC事業者の1つ「FROM JAPAN」。商品を検索すると、メルカリの出品商品がFROM JAPAN上から買える。
画像:編集部によるスクリーンショット
経産省が2022年8月に公表した「令和3年度デジタル取引環境整備事業(電子商取引に関する市場調査)」では、2019年の世界の越境EC市場規模は7800億ドルと推計し、2026年には4兆8200億ドルまで伸長するとの予測もある。
経産省資料「令和3年度デジタル取引環境整備事業(電子商取引に関する市場調査)」より。
画像:編集部によるスクリーンショット
メルカリは、2022年12月に発表された「越境メルカリ トレンドランキング2022」で、海外からの“推し活”需要を受け、エンタメ・ホビー関連商品の取引が活発になっているとレポートしている。