これで、またひとつ投資へのハードルが低くなる。
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- 「PayPay」内のミニアプリ「PayPay 資産運用」において、PayPayポイントを使って有価証券(ETF、投資信託)を買付できるようになった。
- 最低買付金額は100円で、それ以上は1円単位で買付できる。なお、1ポイント=1円だ。
- これまでもPayPayポイントを利用した「ポイント運用」サービスは存在したが、それとは別物となる。
日本人の投資アレルギー解消に、大いに役立つかもしれない。
PayPay証券株式会社とPayPay株式会社は4月10日、キャッシュレス決済サービス「PayPay」内のミニアプリ「PayPay資産運用」に、PayPayポイントを使って有価証券(ETF、投資信託)を買付できる機能を追加したことを発表した。
この機能はすでに4月8日に実装されており、5500万人に及ぶPayPayユーザーであれば基本誰でも利用できるようになっている。
実際の買付は、PayPayポイントだけでなく、PayPay残高(PayPayマネー)と合わせて実行可能。最低買付金額は100円で、それ以上は1円単位で買付できる。なお、1ポイント=1円だ。
PayPayポイントで買付する際の画面イメージ。
出典:PayPay証券、PayPay
このように買付した有価証券を売却した場合は、PayPay残高へチャージされ、そのままショッピングなどに利用できる。ちなみにPayPay残高が100万円以上となった場合、登録済みの銀行口座へ出金されることになるという。
従来の「ポイント運用」とは別物
これまでもPayPay証券では、PayPayポイントを利用した「ポイント運用」サービスも提供してきた。しかし、この従来の「ポイント運用」は実際の有価証券を売買するのではなく、あくまでポイントで擬似的な運用を体験できるものだった。
つまり、それで得られるものはあくまでポイントでしかない。PayPay経済圏内では、現金同様の働きをするが、経済圏外では利用できないわけだ。
しかし、今回の「PayPay 資産運用」への機能追加により、ポイントで実際の有価証券を買付できることになる。収益として得られるものも、現金に換金できるPayPayマネーだ。
あわせて新しく17銘柄も追加
今回の機能追加に合わせて「PayPay 資産運用」では、これまで取り扱っていた9銘柄に加え、さらに新しく17銘柄を追加。全部で、26銘柄(米国ETF:17銘柄、投資信託:9銘柄)を買付できるようになった。
「PayPay 資産運用」で取り扱う米国ETF 17銘柄
出典:PayPay証券、PayPay
「PayPay 資産運用」で取り扱う投資信託 9銘柄
出典:PayPay証券、PayPay
なお、「PayPay」とは別アプリで、より本格的な運用が可能な「PayPay証券」の専門アプリでは、米国株/米国ETF/日本株/日本ETF/投資信託を合わせて300銘柄以上を取り揃えている。こちらでは、PayPayポイントは取り扱っておらず、直接銀行とのやり取りとなる。
「資産運用のハードルを下げる」
今回の「PayPay 資産運用」への機能追加では、投資信託の「つみたて機能」にもPayPayポイントを利用可能になった。そのため、今回のプレスリリースでは「政府の『資産所得倍増プラン』の目標である投資経験者の増加に向け、資産運用に対するハードルを下げることにも寄与するサービスである」と説明している。