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- ウォーレン・バフェットの経営するバークシャー・ハサウェイが、円建て社債の発行を検討し始めたと報道されている。
- 同社は近年、円債を発行する外国企業のトップとしてその地位を確立している。
- 新たな取引は、日本株へのさらなる投資を示唆するものだという。
ウォーレン・バフェット(Warren Buffett)率いるバークシャー・ハサウェイ(Berkshire Hathaway)が円建て社債を発行するかもしれないと報じられた。これは日本株へのさらなる投資を示唆している可能性がある。
バークシャーはBofA証券とみずほ証券を主幹事とし、調達した資金の一部は今年期限が来る債務の借り換えに使用されると日経アジアで報じられている。
バフェットの会社は、円債の外国発行体としてはトップであり、過去3年間、毎年発行している。 同社の最新の売り出しは2022年12月で、合計1150億円(約8億7000万ドル)分だった。 記事が引用したデータによると、バークシャーは約1兆円の円建て債務がある。
円建て債券の取引は、早ければ2023年4月14日から行われる可能性があると関係者はブルームバーグに語っている。複数の商品が売りに出される可能性があり、30年満期の利率は1.25%程度になると同紙は付け加えた。
新たな円建て債券の発行は、バークシャーがそのポートフォリオで日本株をさらに充実させることにつながる可能性がある。バークシャーは2020年8月に三菱商事や三井物産などの株式を所有していることを明らかにし、2022年11月にはこれらの企業の保有比率を高めた。
新しい債券の情報は、植田和男氏が新しい日本銀行総裁に就任したタイミングでもたらされた。植田総裁の最近の発言は、短期的には金融緩和が継続される可能性を示唆しているが、市場は最終的に引き締め政策に移行することを覚悟している。