舌苔とは、舌の表面に食べかすや細菌が付着して白いコケ状になったもので、口臭の原因となる揮発性硫黄化合物を発生させる。
それを知ってから、口臭ケアのために舌クリーナーの導入を検討した。
しかし多くの舌クリーナーは歯ブラシと同じく消耗品で、いちいち買い足したりすることを考えると少し面倒くさい。
チタン製の舌クリーナー
撮影:野口羊
消耗品を増やさずに新しい習慣を取り入れるべく使い始めたチタン製の舌クリーナーがとても優秀で、もう10年ほど使っている。
それが「コケとっと舌クリーナー」だ。
金属加工の町として知られる新潟県燕市のカトラリーメーカーである岡部洋食器製作所が作っており、見た目もスプーンのようだが、この形が舌クリーナーとしてとても優秀なのだ。
舌苔をかき出す
撮影:野口羊
使い方は、舌の表面から舌苔をかき出すように、優しく滑らせるだけ。
撮影:野口羊
しっかり汚れをかき出せる形状になっていて、使用感としては、よく市販されているブラシ状のものよりも舌苔を落としやすい気がしている。
撮影:野口羊
しかしそう聞くと、「舌を傷つけてしまうのではないか?」と思われるかもしれない。
実際に触ってみると先端部分はかなり滑らかな形状になっていて、肌の上を滑らせても、ひっかかりはかなり少ない。
また少ない回数でしっかり舌苔をかき出せるので、何度もゴシゴシする必要もない。
自分は1日1回ほどのペースで使用しているが、いまのところ舌を傷めるようなことは起きていない。
体質などにもよる部分ではあるが、1日に何度も使用したり、強くゴシゴシしたりすることがなければ、舌に優しく使い続けることができるのではないかと思う。
洗いやすさも抜群
撮影:野口羊
見た目の通り、モノとしてはほぼチタン製のスプーンと変わらない。
そのため使い終わったあとも水でサッと流すだけで洗浄が終わるので、負担なく使い続けることができている。
半永久的に使える
撮影:野口羊
チタン製なので錆びることがなく、通常の使用では壊れるようなこともまずないので、半永久的に使い続けることができる。
なにか新しい習慣をはじめようと思うと、そのために継続的に何かを買う必要があったり、手間や時間を割く必要が生まれてしまうことが多い。
生活の中に消耗品が増えると、その在庫を確認したり、切らすたびに買いに行ったりといったストレスも多くなるし、それが負担になるとなかなか続かなくなってしまう。
そういう意味でもこの「苔とっと舌クリーナー」は、限りなく少ない負担で舌をきれいに保つ習慣を手に入れるのを手助けしてくれる優れたアイテムだと思う。