毎日料理を作っていると、キッチンペーパーやらラップやら、何かとゴミを捨てていることに気がついた。
少しでもゴミを減らせたら……と思い、繰り返し使えるアイテムを導入してみたのだが、これが驚くほど便利だった。
当初の目的だったゴミの削減以上に、利便性の高さを理由で愛用し続けている。
スタイリッシュな万能晒(さらし)
さささ「和晒スクエア Box 8枚入り」 1650円(税込)
撮影:シラクマ
そのアイテムというのが、「さささ 和晒スクエア Box 8枚入り」だ。
「さささ」は、明治44年(1911年)創業の武田晒工場がつくった和晒ブランド。
薄い和晒は、一般的な布巾やタオルのように1枚を長く使う前提でこそないが、キッチンペーパーよりも遥かに長持ちする。
毎日煮沸して2週間くらいは使えるので、「半使い捨て」のようなアイテムとして運用することができている。
撮影:シラクマ
箱の中には、パリッとしつつしなやかさのある和晒が8枚セットになっている。
向こう側がほんのりと透けるくらいの薄さなのだが、この「丈夫さと薄さ」が日常的に使いやすいポイントになっている。
撮影:シラクマ
まず、生地が薄いから汚れがついても軽く洗うだけで綺麗にできる。
そして丈夫だから、細かいことを気にせずにガシガシと煮沸消毒もできてしまう。
いつでも清潔な状態を保てることによって、キッチンペーパーと台拭きの中間ポジションとして、パッと手に取りやすい存在になっているのだ。
さまざまなシーンにフィットする使いやすさ
撮影:シラクマ
私が和晒を利用するシーンは大きく分けて3つある。
1つ目は、キッチン周りの水や汚れを拭くとき。
今までは水だったら台拭き、調味料や油はねの汚れだったらキッチンペーパーを使っていたのだが、最近はほぼ和晒になっている。
撮影:シラクマ
2つ目は、食器を洗って片付けるとき。
わが家はIHタイプのミニキッチンなので、残念ながら食洗機や水切りカゴを置くスペースが確保できない。
そんな場合でも、吸水力の高い和晒を敷けば、簡易的な水切りスペースとなってくれるので助かっている。
撮影:シラクマ
ある程度乾いたら、そのまま拭いて片付けられるのも無駄がなくて素晴らしい。
撮影:シラクマ
3つ目は、お米を炊いたとき。
朝炊いたあたたかいご飯を、固く絞った和晒に包んで冷蔵庫へ投入。
撮影:シラクマ
これを蒸籠で温め直す(もちろん電子レンジでもOK)と、余分な水分が抜けて炊き立てよりも美味しいご飯になってくれる。
撮影:シラクマ
そのまま食べるのも良いが、最近ハマっているのが、和晒に包んだままおむすびにすること。ご飯がくっつくこともなく、驚くほど上手に作れる。
口に入れた途端ほろほろと崩れる絶妙な加減のおむすびは最高で、これが食べたくて早起きをすることもあるほどだ。
ちなみに、濡らした和晒で野菜を包めば、何もしないときに比べて鮮度をキープできるため、お米以外でもこのラップとしての使い方は応用できる。
ボックスタイプがおすすめ
撮影:シラクマ
「さささ 和晒」にはキッチンペーパーのようなロールタイプもあるが、個人的にはこのボックスタイプがおすすめだ。
使わなくなったらボックスに戻すことができるので、収納場所にも困らないし……。
撮影:シラクマ
何よりもキッチン周りになじむグレーカラーが心地いい。
キッチンペーパーやラップを使う回数がゼロになったか、というとそんなことはないが、それでも圧倒的に使用する回数は減った。
単純にこっちの方が便利で使いやすいからという理由で、繰り返し使えるアイテムを自然に取り入れられているのがなんだか嬉しい。