銃乱射事件が怖いから… アメリカ人の3人に1人はフェスやクラブといった混雑する場を避けている —— 最新調査

デモ

銃規制を求めて声を上げる人々(2023年4月6日、テネシー州ナッシュビル)。

Seth Herald/Getty Images)

  • 2023年に入ってからアメリカでは少なくとも146件の銃乱射事件が起きている。
  • 4月10日にはケンタッキー州ルイビルにある銀行で5人が死亡する事件が起きたばかりだ。
  • 最新の調査では、アメリカ人の約3人に1人が銃による暴力を恐れて、混雑する場所を避けていることが分かった。

銃乱射事件から身を守るために、アメリカ人の3分の1以上が音楽フェスやバー、クラブといった混雑する場所を避けていることが最新の調査で分かった。

カイザー・ファミリー財団(KFF)が実施したこの調査の結果は、4月11日に公表された

アメリカでは再び、銃乱射事件が相次いでいる。4月10日はケンタッキー州ルイビルにある銀行で事件が発生し、5人が死亡した。この2週間前にはテネシー州ナッシュビルにある小学校で事件が起き、児童3人を含む6人が死亡した。

Gun Violence Archiveによると、アメリカでは2023年に入ってから少なくとも146件の銃乱射事件が起きている。

KFFの調査結果は、これだけ多くの銃乱射事件がアメリカ人の生活にどのような影響を及ぼしているかを示すものだ。調査のもう1つの質問に、回答者の約84%は銃による暴力を避けるため、予防策を少なくとも1つは講じたと答えている。

「こうした経験によってアメリカ人の間に現実的な不安が広がり、わたしたちの行動様式をも変えました」とKFFの調査方法の責任者アシュリー・カージンガー(Ashley Kirzinger)氏はNPRに語った。

今回の調査では、アメリカの成人の半数以上に「銃で脅された」「銃撃事件を目撃した」「親族が銃で殺された」といった銃が関係する事件に遭遇したことのある家族がいることも分かった。

回答者の約30%は「自分の身を守るために銃を買った」と言い、約23%は「公共交通機関の利用を避けた」と答えた。また、約20%は「自分たちの子どもの通う学校を変えたまたは変えることを検討した」と回答している。

「わたしたちのあらゆる決断に影響しているのです」とカージンガー氏はNPRに語った。

調査は1271人の成人を対象に、3月14日から3月23日にかけてオンライン及び電話で実施された。

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