「タテ型マウス」を使ってみたら、長時間のPC作業が快適に。もうこれナシの生活には戻れない…

BA

右手が痛い。特に親指の付け根。手のひら側の部分がジンジンする。手首も固い。おまけに肩も痛い……。

原因は分かっている。PC作業による“マウスの使いすぎ”だ。

「少しでもラクになる」マウスはないものか

思えば、使っているマウスを購入したのはもう何年も前……。きっとその間にマウスも進化しているはずだ。そう考えて見つけたのがロジクールの「Lift」だ。

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ロジクール「Lift M800GR 右利き用」税込8690円(オンラインストア価格)。

撮影:美里茉奈

一般的なマウスとは違い、左/右クリックやスクロールホイールが横に配置されている。

左側には親指を置くためのくぼみがあるのもポイントだ。

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個性的な形は、人間工学に基づいたもの。手首と指にかかる負担を軽減するために、ボタンがある面は水平から57度の角度になっている。

撮影:美里茉奈

違和感は最初だけ。すぐに慣れ、仕事終わりの痛みも軽減

Liftは、掌外沿(しょうがいえん:手の小指側の側面)を机につけて、手首を立てた状態で使う。

自然な姿勢に近い角度かつ、普通のマウスと違って、手のひらの重さを腕で支える必要がないため、手首や腕に負担がかかりにくい。

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撮影:美里茉奈

「確かに持ちやすい」と思ったが、あるべきいつもの場所にボタンがないため、最初は違和感があった。

正直に言うと、使い始めた当日は「使いづらい……」と安くはない買い物を後悔した。

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どのボタンにどんな機能を割り振るかは、専用アプリで指定できる。自分が使うアプリケーション別にボタン機能を割り振ることができるのは、新しいと思った。 BluetoothとUSB接続が可能で、3台までPCを接続できるようになっている。

筆者のアプリ画面より

しかし、その日の夜、いつもより肩こりがマシなことに気が付いた。手のひらも痛くない。人間工学、やるじゃん……。

そこで、次の日も頑張って使ってみた。2日目が終わるころには完璧に慣れていた。

いまではもう、もとのマウスに戻れる気がしない。やはり57度には意味があったのだ。

なお、ロジクールのサイトによると、Liftに適合するのは、一番長い指から手首までの長さが19センチの人までだ。それより手が大きな人は、より大きな「MX VERTICAL」を使った方がより快適に過ごせるだろう。

横→縦になると困ること

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撮影:美里茉奈

横型から縦型マウスになることで、手の痛みは軽減されたが、確実に困ることがあった。かさばることだ。

ロジクールのサイトによると、Liftのサイズは、高さ7.1センチ、 幅7センチ、 奥行き10.8センチ。

バッグに入れにくいし、出っ張ってしまう。さらに重さは125グラム。マウスとしては決して軽くはない。

快適さをとるか、携帯性をとるか。悩ましい問題だ。

次に、掌外沿を机にピタッと付けるのも、気になる人がいそうだ。例えば、デスクがスチール製などの場合は手の冷えが気になるだろう。

かといって、この部分を浮かせると腕に力が入ってしまうので、このマウスを使う意味がなくなる。大きめのマウスパッドやデスクマットと併用したい。

注目したい、ITグッズのサステナビリティ

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撮影:美里茉奈

パソコンをはじめとしたITグッズは、私たちの生活から切り離せないほど深く浸透している。それならせめて、環境負荷を少しでも減らすものを選びたい。

ロジクールでは、再生プラスチックの使用を積極的に進めている。

公式サイトによると、同社製品のマウスとキーボードの65%以上が現在、再生プラスチックで作られているそうだ。

Liftも素材の70% が再生プラスチックでできていると知って驚いた。

※レシーバー、バッテリー、プリント配線組立品(PWA)、FFCケーブルのプラスチックを除く。色違いのオフホワイトとローズは再生プラスチックの割合は54%。

再生プラスチックの利用を掲げながら、機能も外観も大事な要素として譲らない。もちろん、ユーザーに支持されるようなプロダクトを供給する。その企業姿勢には見習うものが多いと思った。




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