REUTERS/Go Nakamura
- 4人のボランティアが12カ月生活するNASAの火星居住施設が公開された。
- 約160平方メートルの施設の内部には砂場、ランニングマシン、ラウンジ、キッチン、そしてプレイステーションまである。
- クルーはミッション期間中、宇宙遊泳のシミュレーション、運動、農作物の栽培、居住地の維持管理などを行う。
アメリカ航空宇宙局(NASA)は、赤い砂や砂丘の写真パネルに囲まれた、火星と同じように見える環境を地球上に作り、2030年代には火星に人類を送り出せるように準備を進めている
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「マーズ・デューン・アルファ」と呼ばれるこの火星滞在シミュレーション用の施設は、テキサス州の3Dプリント建設会社、アイコン(Icon)の3Dプリンターを使って作られた。広さは約160平方メートルだ
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Source: Insider
この施設は、テキサス州ヒューストンにあるNASAのジョンソン宇宙センターの倉庫内にある
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「健康・パフォーマンス探査研究(Crew Health and Performance Exploration Analog)」というミッションの一環として、NASAが選考した4人のボランティアがこの施設に12カ月滞在し、火星で暮らすシミュレーションを行う。このミッションは6月に開始される予定だ
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クルーは宇宙遊泳やロボット操作のシミュレーションのほか、農作物の栽培、運動、住居の維持、各自の衛生管理など、さまざまな活動を行う
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Source: NASA
クルーにとっては楽な旅ではない。NASAによると、隔離され、資源が限られている中で彼らは試練を続けることになるという
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火星滞在シミュレーション用の施設がどのようなものなのか、その一端を紹介しよう
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ワークステーションやデスクの上にはさまざまな種類の機材が置かれ、ミッション中にクルーが実験を行う
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この110平方メートルの砂場は「マーズウォーク」と呼ばれる模擬宇宙遊泳を行うために使用される。赤い砂が火星の風景の雰囲気を出している
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Source: NASA
クルーは、狭い居住区にいる間、運動することが義務付けられる。ローイングマシンなどのジム機器が置かれたエリアもある
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ストラップで吊り下げられた姿勢で使用するランニングマシンも2台設置されている。クルーはそれを使って、火星での歩き方をシミュレーションする
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長期滞在になることから、体調不良や怪我に備えたメディカルルームもある
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作業スペースとは別に、薄型テレビ数台と椅子、キッチンを備えたリビングルームがある
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ラウンジではソファでくつろぎながら、テレビを見ることができる。棚にはプレイステーション3のほか、モノポリーやカタンなどのボードゲームも用意されており、クルーが楽しく過ごせるようになっている
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キッチンには、電子レンジ、ケトル、シンクがある
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ミッション中、クルーは垂直農場でトマトやサラダ用の野菜などを育てることができる。火星での農作物生産がどうなるのかを調べることが目的だ
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Source: The Guardian
4つの小さなッドルームには、シングルベッド、机、収納棚がある
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バスルームには、一般的な設備が整っている。NASAは実験期間中、クルーの衛生状態をモニタリングする
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運動器具と並んで、洗濯機もある
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キッチンやラウンジなどがあるエリアは普通の滞在施設に見えるが、このエアロック室のドアが、クルーにとって地球外環境の生活をシミュレーションしていることを思い起こさせるものとなる
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