紙飛行機の飛行距離のギネス世界記録を塗り替えたネイサン・エリクソン、ディロン・ルーブル、ギャレット・ジェンセンの3人。
Dominic Alberico
- ボーイングのエンジニアが、サッカー場のほぼ全長を飛ぶ紙飛行機を作った。
- 彼らは自分たちで作った紙飛行機を88メートル31センチ飛ばし、ギネス世界記録を樹立した。
- 彼らは「家族や友人にとって本当に誇らしい瞬間だった」と語っている。
ボーイング(Boeing)の2人のエンジニアが設計し飛ばした紙飛行機が、サッカー場のほぼ全長を飛行し、ギネス世界記録を塗り替えた。
航空宇宙・機械エンジニアのディロン・ルーブル(Dillon Ruble)とギャレット・ジェンセン(Garrett Jensen)はネイサニエル(ネイサン)・エリクソン(Nathaniel Erickson)の協力を得て、88メートル31センチ(289フィート9インチ)、つまりサッカー場のほぼ全長を飛行する紙飛行機を作り、「最も長い距離を飛んだ紙飛行機」としてギネス世界記録を獲得した。
ルーブルはプレスリリースの中で、「このことは本当に重要な出来事で、家族や友人にも本当に誇らしい瞬間だ」と述べている。
「紙飛行機の試作品を設計したり製作したりすることは、あらゆる段階で宇宙航空やその考え方とよく結びついている」
ミズーリ科学技術大学(Missouri University of Science and Technology)で航空宇宙工学と機械工学をともに学んたボーイングの社員たちは、極超音速の航空宇宙輸送船からインスピレーションを得てこの紙飛行機をデザインしたと語っている。
エンジニアたちは、飛行機の設計をしながら折り紙や空気力学も学び、400~500時間かけて試作機を作り、テスト飛行を繰り返してきた。
「ギネス世界記録のために、紙飛行機にはA4サイズの紙を使用し、重さは1平方メートルあたり最大100グラムにした」とジェンセンは話している。
「紙が重ければ重いほど、飛ばすときの勢いが増す」
2022年12月2日、彼らはインディアナ州クラウンポイントで最終的に設計した紙飛行機をテストし、3投目で世界記録を更新した。
セントルイスの 「チームボーイング」 のエンジニアたちは、紙飛行機による最長飛行のギネス世界記録を正式に更新した。 ディロンとギャレットがエンジニアリングへの情熱と知識をどのように生かしたかについては、https://bit.ly/3IfgQGk 。
「我々の紙飛行機のデザインは、従来の半分に折り、2つの角を真ん中の線まで折る紙飛行機とは少し違っていて、その点ではかなりユニークなものになっている。確かに珍しいデザインではある」とルーブルは言う。
「紙飛行機を飛ばすときに最適な角度は、地面から約40度であることが分かった。そこに狙いを定めれば、あとは思いっきり投げるだけ。そうすることで最高の飛距離が得られる」とジェンセンは付け加えている。
これまでの紙飛行機の飛行距離の最長記録は、2022年4月にマレーシアと韓国の3人組が達成した77メートル(252フィート7インチ)だった。