※本記事は、2022年12月24日に公開した記事の再掲です。
インテリアデザイナーは、大胆な色使いが流行し、フローティングシェルフは使われなくなると話している。
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- インテリアデザイナーに、2023年に流行するトレンドと廃れていくトレンドについて聞いた。
- グレーのインテリアやフローティングシェルフの人気は下火になるという。
- 専門家によると、大胆な色、モダニズムの曲線、ヴィンテージ家具の人気が上がってくるという。
グレーの色合いはトレンドから外れてきている
グレーの部屋は、寒々しく、面白みがないように見えてしまうことがある。
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スーザン・ヘイワード・インテリア(Susan Hayward Interiors)のインテリアデザイナー、スーザン・ヘイワード(Susan Hayward)は、グレーの色合いのインテリアは徐々に人気が下がってきており、他のものに代わっているとInsiderに話している。
「グレーのインテリアは、一般的にクールな色調のインテリアとともに人気が落ちてきている。その代わり、よりポップな色や目立つ壁、暖かい色合いの人気が高まってきているようだ」
巨大な照明器具は現実的ではない
特大サイズの照明は見た目がカッコよくてもフラストレーションの原因となる場合が多い。
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ヘイワードによると、照明器具は大型化し、場合によっては部屋に対して大きくなりすぎてしまっているという。
ヘイワードは、「2022年で巨大な照明器具が終わりになることを望んでいる」とInsiderに話した。「照明器具はどんどん大きくなり、部屋の広さと合っていないことがよくある。シャンデリアは、その下にあるダイニングテーブルほど大きな物であってはならず、照明器具に頭をぶつけなくても、テーブルに近付ける物の方がいい」 と述べている。
フローティングシェルフの人気は落ち目に
フローティングシェルフを使えば、開放感を演出でき収納スペースも増やせたのだが…。
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インテリアデザイナーのルドルフ・ディーゼル(Rudolph Diesel)によると、オープンシェルフは開放感を演出し、かつ収納力もあったためデザイン界を席巻したが、このトレンドは2023年で終わるという。
「ファームハウス・スタイル(アメリカンカントリーをイメージした温かみのあるデザインを取り入れたスタイル)が流行している間、スタッキングスタイルのオープンシェルフが爆発的に普及したが、私は速やかに退場するべきだと思う」とディーゼルは話す。
「今はどこのキッチンでも見かけるし、やり尽くされた感がある」
ディーゼルによると、長いシェルフの方が、いくつもシェルフがあるよりもごちゃごちゃせずスッキリとし、見栄えもいいという。
モダンオーガニックの人気は落ちていく
「モダンオーガニック」のトレンドは2022年にピークを迎えた。
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インテリアデザイナーでスプルース・アップ!(Spruce Up!)の創設者サラ・ボーエン(Sarah Bowen)は、ミニマリズム、ミッドセンチュリー・モダンの装飾、ボヘミアン・デザインのスタイルの融合と定義されている「モダンオーガニック」のトレンドは、2023年に廃れ始める可能性が高いとInsiderに語った。
「2022年の初め、モダンオーガニックの人気は高まっていたが、2023年にはその人気が急落する可能性が高い」とボーエンは言う。
ボーエンによると、モダン・オーガニックは現在インテリア市場を席巻しているが、家を所有する人たちは、他の家とよく似たインテリアを避けるため、このトレンドから離れ始めるだろうという。
ゼリージュ・タイルは今後人気が急上昇しそう
インテリアデザイナーが好んで使うことで知られる「ゼリージュ・タイル」。
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アマンダ・バーンズ・インテリア(Amanda Barnes Interiors)のデザイナー、アマンダ・バーンズ(Amanda Barnes)は、ソーシャルメディアを通じて広がったモロッコのモザイクタイルであるゼリージュ・タイルのトレンドが人気を集めるだろうと予想している。
「ゼリージュ・タイルはその勢いを維持していくだろう。ゼリージュがもたらす完璧かつ不完全な魅力は、来年の新たなバージョンへと私たちを自然と導いてくれる」
バーンズによると、ゼリージュ・タイルのラフな質感と洗練された美的感覚は、部屋に新たな物を加えなくても、高いフォーカルポイントを生み出すという。
大胆で意外性のある色味が復活
2023年には、より深みのあるリッチな色合いが流行するとインテリアデザイナーたちは予想している。
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これまではナチュラルやニュートラルな色合いが人気だったが、2023年にはもっと色彩豊かな空間が期待できるとバーンズは言う。
「特にムーディな色合いの壁は、テーブルをセットしたり、お気に入りのソファでくつろいだりするのに適した雰囲気を作り出すことができる。2022年はアクセントピローやラグなど、空間を支えるために役立つグッズがだんだんと復活してきていた」
アクセントウォールは引き続きメジャーな存在に
アクセントウォールは引き続き人気。必要に応じて正しく使いたい。
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ディーゼルは、2023年は空間にメリハリをつけ、目を引く要素を加えるようなアクセントウォールが増えてくると予想している。
「ユニークなテクスチャーのアクセントや部屋の他の部分と同系色の壁紙を選ぶのがお勧めだ」とディーゼルは話す。
「木製のアクセントウォールにしたいのであれば、天井を高く見せる効果があるバーティカルスラットを使ってほしい。そうすれば小さな空間はよりくつろげるようになるし、大きな空間をより魅力的に演出してくれる。再生木材は家が古びて見えてしまうので避けてほしい」
またディーゼルは、部屋に入ったときに最初に目に入る壁を飾ることを勧めており、その場所を正しく選ぶことが大切だとも話している。
2023年の新たなトレンドとして注目されるモダニズム曲線
大胆なデザイン、または家具で、モダニズムの曲線を家に加えよう
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ディーゼルによると、人々は家の中でより多くのカーブを選び、立体感を出すようになるという。
「人は家の中にもっと変化をつけたいと思うようになっていて、直線的なラインから、よりモダニズムな曲線へと移行しつつある」とディーゼルは話す。
「丸みを帯びた家具などは、派手さや見苦しさを感じさせずに、他の家具とは違う大胆なスタイルを可能にする」
興味深い形やサイズを加えるためには、出入り口をアーチ型にしたり、エクステリアの壁を曲線にすることをディーゼルは勧めている。
ユーズド、ヴィンテージ家具の人気は続く
リサイクル家具は、大量生産された新品よりも手ごろな価格で購入できることもある。
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ヴィンテージ家具は近年ソーシャルメディアでも大きなトレンドとなっているが、インテリアデザイナーのジェン・ダラス(Jen Dallas)は、2023年もこの傾向は続くとInsiderに話している。
「中古の家具やヴィンテージ、アンティーク家具が買われることは今後ますます増えていくだろう」とダラスは話す。
「あなたの家に個性を加える素晴らしい方法であり、そうすることで環境にもとてもいいことだ」