ニコニコ超会議に“託児所”が初登場。ライフステージが変わっても「“好きなこと”を諦めなくてもいい」

「ニコニコ超会議」に託児所が初めて登場します。

「ニコニコ超会議」に託児所が初めて登場します。

出展:「ニコニコ」

動画・生放送などのプラットフォーム「ニコニコ」を運営するドワンゴは、4月29〜30日に幕張メッセで開く「ニコニコ超会議2023」で初めて託児所を設置します。

2023年で「ニコニコ」はサービス開始から17年、ニコニコ超会議は初開催から11年を迎えます。結婚、子育てなどでユーザーやクリエイターのライフステージが変化しても、「好きなことを諦めなくてもいい」環境を整えることで、サービスへの流入を図る試みといえそうです。

「ニコニコ」と「ニコニコ超会議」とは?

「ニコニコ」トップページ

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出展:「ニコニコ」

「ニコニコ」は2006年にローンチした「ニコニコ動画(仮)」を祖とする動画、生放送などの総合プラットフォームサービスです。

この「ニコニコ」に存在する、あらゆるサービス・コンテンツを地上に再現することを目指し、2012年から始まったのがニコニコ超会議です。

ざっくり説明すると、歌い手、踊り手、ゲーム実況者や配信者など普段から「ニコニコ」で活動するクリエイターたちや、それを愛するユーザーたちがリアルの場に集い、共に自分が「好き」なものを謳歌するイベントです。

「ニコニコ超会議 2022」はコロナ禍を経て3年ぶりにリアル会場でも開催された。

「ニコニコ超会議 2022」はコロナ禍を経て3年ぶりにリアル会場でも開催された。

撮影:吉川慧

超会議ではニコニコ運営によるさまざまな企画が用意され、歌舞伎役者の中村獅童さんとボーカロイド「初音ミク」さんが共演する「超歌舞伎」などでも注目を集めてきました。

コロナ禍前の2019年には16万を超える人々が幕張メッセに来場。コロナ禍での中止を経て前回・2022年からリアル会場での開催が復活し、9万人以上が来場。今やゴールデンウィーク前半を代表するイベントの一つに育ちました。

「子連れで来場できるニコニコ超会議」を目指し、「“超”託児所」誕生

“超”託児所は「お子様が生まれて超会議を諦めていたお父さん、お母さん」のためにスタート。

“超”託児所は「お子様が生まれて超会議を諦めていたお父さん、お母さん」のためにスタート。

提供:ドワンゴ

インターネットにおいて「ニコニコ」という文化・サービスの存在感が確立してきた一方、その歴史が長くなればなるほど、いわゆる“古参”のユーザーやクリエイターも年齢を重ねてきました。ドワンゴの担当者は「スタート当時からニコニコを応援してくれる層の年齢が上がり、子供がいるユーザーも増えてきたことを感じていました」と語ります。

そこで考えられたのがニコニコ超会議に託児所をつくること。その名も「“超”託児所」。

きっかけは、ニコニコ動画の「踊ってみた」カテゴリで活躍する踊り手・林檎酢さんからの提案でした。自身も2児の親、かつ保育士という経歴をお持ちです。

結婚・出産・育児などのライフステージの変化を機に、カルチャーから離脱してしまう、中でもニコニコ超会議のようなリアルイベントへの参加はより一層難しくなることが想定されることから、その層に向けて何かできることはないかと考える中、ニコニコユーザーで現役の踊り手として活躍されている林檎酢さんから託児所設置の提案がありました」

(ドワンゴ担当者)

「【第2弾】ニコニコ超会議2023 発表特番」より、“超”託児所の説明。

「【第2弾】ニコニコ超会議2023 発表特番」より、“超”託児所の説明。

出展:ニコニコ生放送

また、林檎酢さんは子ども向けのイベントを企画している株式会社アカシアを経営しており、「今回の託児所は、アカシアにご協力いただき、安心して子供を預けられる託児サービスを提供します」(ドワンゴ担当者)とのこと。

加えて、今回の超会議は小学生以下は入場無料。こうした取り組みによって、ニコニコのカルチャーを次世代に継承していくことを目指していくとしています。

『子連れで来場できるニコニコ超会議』を実現し、その先の子ども世代へとカルチャーを継承していくことで、ユーザー・クリエイターの流入に寄与したいと思い、今回初めてニコニコ超会議に託児所を設置する運びとなりました」

(ドワンゴ担当者)

「“超”託児所」は安全面や人員等の都合もあり完全事前予約制のため、すでに一般ユーザー向けの予約フォームは締め切られていますが、反響次第では今後のサービス継続の可能性もありそうです。

「ニコニコ超会議2023」のキャッチコピーは「夢中は、無敵。」。好きなことを、誰もが夢中で楽しめる環境づくりがさらに続くことに期待です。

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