映画『スラムダンク』、中国で歴史的ヒットを生んだマーケティング戦術

北京大学でのプレミア上映会

北京大学で開かれたプレミアム上映には、スラムダンクファンだけでなく、純粋なバスケ好きも多く集まった。

北京大学

4月20日に中国で公開された日本アニメ映画『スラムダンク』が、歴史を塗り替える大ヒットとなっている。背景には、日本以上にバスケが人気の中国で同作品が1990年代から人気を集めていたことや、北京大学の体育館を活用した巧みなマーケティングがある。


『THE FIRST SLAM DUNK』は前売り券の販売だけで約1億1560億元(約22億5000万円、1元=19.5円換算)を突破し、中国で上映された海外アニメ映画の前売り最高額を更新した。4月20日0時の公開前に多くの映画館で行列ができ、現地メディアによると、同日だけで中国本土で約13万回上映された。

週末に上海市のシネマコンプレックスに同作品を観に行った男性は、「『スラムダンク』は30分おきの上映スケジュールで、(新海誠監督の)『すずめの戸締まり』も上映されていたので、シネコンが日本作品で埋まっていた」と話した。

中国での封切りに合わせ、原作者の井上雄彦氏も中国のファンに向けたツイートを投稿している。

出だしからこれほど大ヒットしたのは、主に3つの理由がある。

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