ライターの私は、自宅のデスクで仕事をしていることが多い。仕事中の時間確認はPCか携帯のデジタル時計でしている。
しかし、「まだ2時か」と思っていたらあっという間に夜になっていたりと、つい作業時間が長くなってしまうことも多く、時間管理がうまくできてないかも…と思うことが増えた。
時間の流れが見えるアナログ時計
Fun Pun デスククロック 税込4400円。
撮影:草野菜央
時刻が表示されるデジタル時計について、「時間の感覚が薄れる」「時間配分ができない」などの声がネット上でちらほらあがっているのを目にした。受験や資格試験など時間勝負の場では、アナログ時計を使う人も多いようだ。
そこで、アナログタイプのデスククロック「Fun Pun Clock(フンプンクロック)」をMoMAデザインストアで購入してみた。
撮影:草野菜央
結論から話すと、文字盤で時間の経過を可視化できるようになり、作業効率が上がったと感じる。
例えば、30分以内に作業を終わらせたいとき、今まではデジタル数字を見ながらイメージに近い感覚で時間のスピードを把握していた。
アナログ時計は分針と秒針が一定のリズムで進むのを目視できる分、時間の流れを可視化できる。おかげで手をつける順番を整理しやすくなったし、作業の手も早くなる。脳もより活発になる気がする。
時間に追われる感覚がよりシビアにも感じるが、時間内に終わったときは一段とすがすがしい。
見やすいデザイン
撮影:草野菜央
「Fun Pun Clock」は、デザイナーの土橋陽子さんが子どもの教育ツールとして開発したのだそう。
子どものために時間の12進法と、分秒の60進法に文字盤を分けて表示しているから、一般的な時計より時間の経過が見やすく工夫されている。
1秒おきに「コチコチ」と音が聞こえるのも刻一刻とすすむ時間を耳で認識できていいし、どこか懐かしくも感じる。
撮影:草野菜央
付属のカタログには「時計の読めない子が読みたいと思うアナログ時計」と書かれているが、デジタル時計に慣れすぎている大人にもとてもおすすめだ。
どこに置いてもおしゃれなポップなデザイン
土台は簡単に外せて壁掛けでも使える。
撮影:草野菜央
赤を基調としたミニマルなデザインはMoMAの限定カラー。シンプルなデスク周りのいいアクセントになってくれる。土台を取り外せば、掛け時計としても使うことも可能だ。
また、MoMAデザインストアの収益の一部は、ニューヨーク近代美術館(MoMA)の展示や収蔵品の保全、幅広い教育プログラムのサポートのために使われるそう。
機能的でインテリアとしても満足だし、お買い物するだけでちょっとしたソーシャルグッドも味わえる。
時間は金なり
文庫本より若干大きいサイズ感。
撮影:草野菜央
購入時にイメージしていたサイズより3倍ほど大きかったので最初は驚いたが、横100cmほどの私のデスクには、ちょうど良いサイズだった。
コンパクトなデスクで作業する場合は掛時計として使うのが良いかもしれない。
撮影:草野菜央
アナログ時計を使ってみて、時間の意識が変わったことは驚きの発見だった。効率的に進めて空いた時間に新しいことができると思えば、仕事へのモチベーションも上がる。
もし仕事中の時間管理に悩んでいたら、アナログ時計を置いてみるのもひとつの手かもしれない。