撮影:美里茉奈
私にとって、小学校の上履きからの付き合いであるムーンスターの靴は、幼馴染のような存在だ。
ムーンスターといえばベーシックで実用的な靴のイメージだったが、2019年にそれまでの靴づくりのノウハウを活かした「810s」(エイトテンス)ラインを発表。
機能性だけでなく、ミニマルかつモードなデザインが評判となり、セレクトショップでも人気商品に。我が家には、810sシリーズだけでも5足もあるし、毎シーズンの新作発表を楽しみにしているブランドだ。
新プロダクト「b/m」は期待を裏切らない歩きやすさ
ムーンスター「b/m(ビーエム)」04 オルタ アイボリー 。b/mのブランド名は、「borderless(ボーダーレス)」と「moonstar(ムーンスター)」の頭文字からとったという。
撮影:美里茉奈
2023年2月に、ムーンスターでは新ラインとして「b/m(ビーエム)」を発表。サイズ展開は22~28センチ (男女兼用) 。現在は4つのデザインのスニーカーが発売されている。
中でも、私が見た瞬間に「欲しい!」と思ったのは「04 オルタ」。スニーカーとサンダルが合体したような特徴的なデザインに心を惹かれた。
ベルクロを止めると、甲の真ん中にあるオレンジ色のテープが引っ張られ、甲を押さえてくれる仕様になっている。足をしっかりと固定してくれるので、とても歩きやすい。
中敷きの全面とミッドソールには、ムーンスター独自の低反発素材「アブソレン(R)」を使用。硬い地面でもクッションのように刺激を吸収してくれる。
撮影:美里茉奈
ムーンスターの魅力は、実用性だけでなく、遊び心のあるデザインがほどよいバランスで製品の中に共存していることだと思う。
例えば、アイボリーと黒とオレンジという、ちょっとなさそうなのに身につけると馴染む配色デザイン。
実際にムーンスターの靴を履いていると「それどこの?」と聞かれることが多い。
6センチのヒールでスタイルアップ&防臭機能も
撮影:美里茉奈
「b/m(ビーエム)」は、ヒールの高さが6センチある。歩きやすく、かつスタイルアップして見えるのも嬉しいポイントだ。
表面は通気性の良いメッシュ。銀イオンの抗菌作用で、防臭効果も期待できるとのこと。夏に向けて嬉しい機能でもある。
歩きやすさも、見た目も機能もバッチリなのに、価格は1万円を切る8690円(税込)。コスパも良い。
なお、自宅での靴収納時には、過去に紹介した無印良品の「レッドシダーブロック」が大変役立つ。ぜひ使ってみてほしい。
靴下を履く人は、1サイズ大きめがおすすめ
撮影用に靴下をはいてみたが……。
撮影:美里茉奈
ここまで大絶賛してきたのだが、一つだけ誤算があった。「b/m(ビーエム)」はジャストサイズを購入した場合、裸足ならぴったりだが、靴下を履くとややキツく感じたことだ。
もし、靴下を履いて使うつもりなら1サイズ大きめをおすすめしたい。ちょっと大きいぶんには、ベルクロをキツめに止めれば、裸足でも靴下ありでも両方で使えるだろう。
リサイクル素材使用に加え、購入が社会貢献に繋がるしくみ
撮影:美里茉奈
ムーンスターは商品の展開数がとても多い。その中で、あえて今回「b/m(ビーエム)」を紹介したのは、リサイクル素材を多く使用しているからだ。
「b/m(ビーエム)」は、本来なら破棄されてしまう天然皮革の端材を再生したコンポジションレザー、使用済みペットボトルを原料とした繊維で作られてたメッシュ生地などを採用。ソールラバーにもリサイクルラバーが使用されている。
またムーンスターでは、関連団体を通じて、「b/m(ビーエム)」の売り上げに応じた寄付活動を行うことを表明。
第一弾として23SSシーズンでは、途上国の子ども達への子ども靴の寄付を予定している。今後も寄付内容を変えながら、SDGsへの貢献への取組みを実施するとのことだ。
オシャレで機能的、コスパも最高のシューズを購入したら、地球にもやさしく寄付活動にもなる。一石何鳥?と思えるような良い買い物をしたと思った。ムーンスターのこれからの新しいプロダクトにも期待したい。