Facebook/Meta
- マーク・ザッカーバーグは、4月26日に行われたメタの決算説明会で、約27回、AIに言及しました。
- 彼は、AIが「重要なテーマ」であると述べたが、同社がメタバースから遠ざかっていることは否定した。
- グーグルとマイクロソフトのCEOも、決算説明会で何十回もこのバズワードを発している。
マーク・ザッカーバーグ(Mark Zuckerberg)は2023年4月26日、メタ(Meta)がハイテク業界で進行中のAI軍拡競争に非常に大きな投資をしていることを投資家に注意深く伝えた。
彼は約11分間のオープニングプレゼンテーションで22回以上、さらに会議中に質問に答える中で5回以上、AIに言及した。ザッカーバーグ、アナリストの質問、メタCFOのスーザン・リー(Susan Li)のコメントを合わせると、全体で57回「AI」という言葉が使われた。
ザッカーバーグは、人工知能(AI)がメタの「重要なテーマ」だと述べ、AIが「当社のアプリやサービスのひとつひとつに影響を与える」と付け加えた。同社のAIによる取り組みは、すでに同社のアプリ群を後押しし始めている。その中にはインスタグラム(Instagram)も含まれており、ザッカーバーグは、同社がAIを活用したリール(Reels)を開始した後、人々の滞在時間が24%増加したと述べている。
ザッカーバーグCEOは「何十億もの人々に対して有用かつ意味のある方法で、AIエージェントを導入するチャンスがある」と述べた。
彼はまた、同社の大規模言語モデル「LLaMA」がいずれ、より多くのユーザーに提供される可能性があることを示唆した。メタは2月に一部の研究者にアクセスを許可している。「我々がやっている仕事の多くを、さらにオープンにしたいと考えている」と、ザッカーバーグは述べた。
「だから、そのための方法を考えなければならない」
人工知能に重点を置いてはいるものの、ザッカーバーグは同社がメタバースを放棄しているわけではないと述べた。
「我々がメタバース計画への注力からいつの間にか遠ざかっているというストーリーが展開されているが、それは正確ではないということを言っておきたい」とザッカーバーグは述べた。
「我々はもう何年もAIとメタバースの両方に注力してきたし、これからも両方に注力していく」
会議中、ザッカーバーグはAIに関する計画について約6分、メタバースについては90秒足らずの時間を費やした。2月の前回の決算説明会では、ザッカーバーグはAIに約16回言及し、11月にOpenAIのChatGPTが話題になる前は、9回言及している。
メタの広報担当者はコメント要請に応じていない。
AIへの取り組みについてウォール街に知らしめようとしている企業はメタだけではない。マイクロソフト(Microsoft)のサティア・ナデラ(Satya Nadella)CEOは、4月25日の冒頭コメントでAIとOpenAIとのパートナーシップについて約29回言及した。そして、アルファベット(Alphabet)のサンダー・ピチャイ(Sundar Pichai)CEOは、25日のスピーチの中で少なくとも33回、この単語を使用した。
ロイター通信は以前、メタのインフラストラクチャー責任者のサントシュ・ジャナルダン(Santosh Janardhan)が2022年に同社のプラットフォーム全体で人工知能を採用する際に「大きなギャップがある」と警告していたと報じた。AIシステムは、そのトレーニングによって大量のデータをふるいにかける必要があるため、より多くのコンピューティングパワーを必要とする。あるアナリストは以前、The Informationに対し、OpenAIのチャットボットはコンピューティングパワーと高価なサーバーを必要とするため、1日に70万ドルものコストがかかる可能性があると述べている。
メタのCFOはこの日、「広告、フィード、リールをサポートするためのAI能力の継続的な構築と、当社のジェネレーティブAIイニシアチブのための能力への投資の増加」をサポートするために、2023年に300億ドルから330億ドルを費やすと予定であると述べた。
メタの株価は、同社の業績がウォール街の予想を上回ったことで、4月27日に14%急上昇した。