Rod Ludacer/Business Insider
- 小惑星の中には窓を粉々に割ってしまうものがある。
- 地球消滅の引き金となる小惑星もある。
- それでは、都市、州、国、そして地球にダメージを与える大きさは、どのくらいだろうか?
小惑星を研究する科学者らが良く言うのが「地球は宇宙という射撃場の中を漂っている」ということだ。
隕石の中には、例えば2013年2月にロシア上空で爆発したチェリャビンスク隕石のように、爆風で窓や壁を粉砕できるほどに大きなものがある。他にも、1908年のツングースカ大爆発(Tunguska Event)の隕石のように都市全体を打ちのめすことができるものもある。そして、6600万年前にメキシコのユカタン半島に直撃したような地球消滅の引き金となり得る小惑星もまれにだがある。
では、都市、州、国、そして地球にダメージを与える大きさはどのくらいなのだろうか?
NASAや、パデュー大学の「地球への衝撃(Impact Earth)」シミュレーターなどによる予想を見てみよう。
本記事の画像は過去に公開された動画からキャプチャーしたものです。
ほとんどの人は、宇宙から飛んで来る石のことなど、あまり考えずに暮らしている。だが、小さいものでも —— それは比較的高い頻度で飛んで来る —— 小惑星は大きな打撃を与える可能性がある
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データによると、小惑星の多くは車よりも小さく、大気圏で燃え尽きて無害な流星になる
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しかし、それよりも大きいと危険になってくる
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上空で爆発するものもある。爆発で強い衝撃波が発生し、窓が割れることも
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日焼けの原因となるほどの光エネルギーを放出するものもある
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家くらいの大きさの隕石だと、アメリカが1945年に広島に落とした核兵器以上の威力で、爆発する可能性がある
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こうした隕石は、現場から1.5マイル(約2.4キロメートル)以内にある建物の大半を打ちのめす
20階建てのビルと同じくらいの大きさの小惑星なら、まずいことになる
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構成物、速度、角度次第では、このサイズの小惑星はパリ中心部くらいの範囲を破壊する可能性もある
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フットボール場くらいのサイズのものなら、ニューヨークは完全になくなり、1000マイル(約1610キロメートル)離れていても、マグニチュード7.7の地震が起こったように感じる可能性がある
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0.5マイル(約800メートル)以上になると、地球規模の影響が出始める
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そのサイズであれば、アメリカのバージニア州くらいのエリアが破壊されると考えられている
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そして、この衝撃によって舞い上がった塵が日光を遮り、世界中で気候が激変する
エベレスト・サイズの隕石は、現場周辺数マイルにわたり、すべてのものを蒸発させてしまうだろう
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そのクレーターは、幅100マイル(約161キロメートル)以上にもなる
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その余波で、地球上のほとんどの生命体は死に至る
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実際、恐竜を絶滅させた小惑星はこのくらいのサイズだ
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ロンドンくらいの大きさの隕石ともなれば、絶滅どころのレベルではない。その衝撃で、地球の自転速度は下がり、1日が0.5秒長くなる
最大の小惑星と言われるセレス(Ceres)は、だいたいテキサス州くらいの大きさだ
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ラッキーなことに、セレスが地球に衝突する可能性はない
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小惑星が与えるダメージについての、フル動画はこちら