雪に覆われた丘の上にある「アークティック・ハイダウェイ(北極の隠れ家)」。
Pasi Aalto
- ノルウェー北部にあるアークティック・ハイダウェイ(Arctic Hideaway)は、作曲家のホーヴァル・ルンドが手がけた、エアビーアンドビーで借りることができる物件だ。
- この村のような物件は通常の家の機能をすべて備えているが、いくつかの建物に分かれている。
- 宿泊者は、鳥やカワウソなどの野生動物やオーロラを眺めることができる。
ノルウェーのヌールラン県のギルデスコールにある「アークティック・ハイダウェイ(北極の隠れ家)」のオーナー、ホーヴァル・ルンド(Håvard Lund)は、エアビーアンドビ―(Airbnb)で予約してやって来るゲストたちが、北極圏の離島にある、店も車もない小さな村のような物件に何を期待しているのか、不安に思うこともあるという。
「エアビーアンドビーの物件紹介で詳しく説明しているのに、それを全然読まずに写真だけ見て予約して来る人がいる。その場合は、悪いレビューを書かれてしまうかもしれない」とルンドはInsiderに語った。
この小さな村のようなルンドの物件は、通常の住宅の機能をすべて備え、複数の構造に分かれており、訪れる人たちは自然の中に身を置きながら過ごすことができる。
「鳥やラッコ、オーロラなど、室内にいると見ることのできない自然現象を見ることができる」とルンドは話している。
それではこの物件の内部と周辺を見てみよう。
エアビーアンドビーに掲載されている「アークティック・ハイダウェイ(Arctic Hideaway)」は、ノルウェー、ノールラン県の都市ボードー郊外にある小さな村のような物件だ
Kathrine Sørgaard
建物からノルウェー海を一望できる
fyreMedia
夜にはオーロラが見えることもある
fyreMedia
宿泊料金は現在1泊190ドル(約2万6000円)程度で、滞在は最低2泊から可能だ
Kathrine Sørgaard
島は人里離れたところにあり、スーパーマーケットや商店はない
Oivind Arvola
古い漁村に位置しており、住民もほとんどいない
Pasi Aalto
アークティック・ハイダウェイは、パートタイム・ホストである作曲家のホーヴァル・ルンドが構想したものだ。ルンドの不在時は、他の人がこの物件を管理している
Courtesy of Martin Losvik
ルンドはプロジェクトを実行するため建築事務所に依頼し、この物件を2年がかりで完成させた
fyreMedia
ルンドはこの小さな村がアーティストの目的地となることを望んでおり、大規模なアーティストのグループが利用できるよう、スケジュールを確保している
Oivind Arvola
この村は2016年に完成した。経年や天候に耐えられるように鉄などの素材で作られている
Kathrine Sørgaard
人里離れた土地にあるので、ルンドはゲストに周囲の自然を楽しむよう勧めている
Jesse Beaman
この小さな村のエアビーアンドビーは、家としての機能をすべて備えているが、11の建物に分かれている
fyreMedia
ゲストが建物と建物の間を移動する際、自然と触れ合うことができるように設計されている
Martin Losvik
この小さな村には、バスハウス、キッチンハウス、ラウンジハウス、カニ小屋、タワーハウスと4つのベッドルームがある
fyreMedia
キッチンハウスとラウンジハウスは丘の上にあり、他の建物を一望できる
Oivind Arvola
キッチンハウスとラウンジハウスの間にはデッキがある
Pasi Aalto
大きな窓からはキッチンの様子を見ることができる
Pasi Aalto
ラウンジハウスからは海と山が見渡せる
Håvard Lund
バスハウスは水辺に最も近い建物のひとつだ
Martin Losvik
ベッドルームは「スリープ・ポッド(コンパクトなベッドを備えた小さな空間)」と呼ばれている
fyreMedia
ベッドルームのうち2部屋にはシングルベッドが2台用意されている
Pasi Aalto
ゲストははしごを登って上階に行くことができる
Pasi Aalto
他の2つのベッドルームにはダブルベッドが設置されている
Martin Losvik
敷地全体で10人の宿泊が可能だ
Jesse Beaman
タワーハウス、またの名をニャラ(Njalla)は、通常寝泊まりのために使われることはないという
Pasi Aalto
代わりに宿泊者共有の読書ハウスとして使われることを想定している
Pasi Aalto
タワーハウスの大きな窓のように、それぞれの建物にユニークなデザイン要素がある
Pasi Aalto
ゲストは桟橋を渡ってサウナやカニ小屋に向かう
Kathrine Sørgaard
キッチンにはグループでの食事に適したスペースがあり、島の景色を眺めることができる
Jesse Beaman
アークティック・ハイダウェイのオープン・パントリーで昼食や夕食を作って一緒に食事をするのがお勧めだという
Oivind Arvola
泳ぐこともできる
Martin Losvik
「アークティック・ハイダウェイに泊まっても、ホテルのような現代的な便利さはない」とルンドはゲストに忠告している
Pasi Aalto
ルンドはこの物件を「飾り気のないブラックコーヒーとロックンロール」と表現している
Kathrine Sørgaard
新型コロナウイルスのパンデミックから3年が経過し、多くの人々がコロナ前の旅に戻る中、このアークティック・ハイダウェイにも再び世界中から観光客やクリエイターのゲストが訪れているという
Kathrine Sørgård